2024年08月30日(金) |
子どもに夏休みを返せ! |
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まだ8月なのに、どうして小学生が朝の登校時間にランドセルをしょって通学しているのか。オレはクルマを運転していてとても不思議に思った。いつから8月中に夏休みが終わるようになってしまったのか。始業式は9月1日じゃないのかと。
ネットで「大阪市小学校」「始業式」と検索してみると、なんと2学期の始業式は8月26日になっていたのである。いつのまにか1週間も夏休みは短縮されていたのである。これはあまりにもひどいじゃないか。子どもたちの「休む権利」は不当に侵害されているのである。
オレが高校生の頃、試験休みという素敵な期間が存在した。期末試験が終了するとそのまま終業式までの期間が休みになるのである。中学校の時はこんなものはなかったので高校生になって嬉しかったことの一つである。
オレが田舎の高校で教えるようになってからもこの「試験休み」という素敵な休暇が存在した。オレはうまくいろんな仕事を片付けてその期間に仕事を休んで休暇を取れるように工夫したことを思い出す。試験休み期間にOBとして大学サイクリング部のラリーに出たこともある。休みが多いと嬉しいのは生徒だけではない。教員も嬉しいのである。
授業日数を増やせば子どもたちの学力が向上するかというとそんなことは全然ない、勉強をやる子はやるし、やらない子はやらない。それは永遠の真理である。だったら自由にしてやれよと思うのである。
夏休みが1週間短いとどういうことが起きるか。宿題が完成しないのである。もしも8月が30日までしかなかったら多くの悲劇が生まれていただろう。始業式の前日に必死に宿題を片付ける子どもも多い。1日でさえもありがたいのに、1週間も減らされるなんてなんという悲劇だろうか。夏休みの宿題が完成しないということが子どもたちにとってどれほどのストレスなのか想像してやれよ。愛子さまだって「宿題が完成しない」という理由で新学期の登校を拒んだという話じゃないか。
教員にとっても夏休みは必要だ。オレがどうして民間企業じゃなくて教員という仕事を選んだかというと「夏休み」「冬休み」「春休み」があるからである。オレはZ会を会社訪問したときに「そんなに休暇が少ない会社では働けません!」と宣言して会社と後にしたくらいである。いくらボーナスが12ヶ月分もらえたとしても、仕事ばかりさせられて何が楽しいのかとオレは思ってそんな会社には入らなかった。
子どもからゆとりを奪い続けて日本の教育はこれからどうなるのだろうか。せめて夏休みくらいはのんびりさせてあげたいとオレは思うのである。
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