2024年07月28日(日) |
空き家だらけの世界 |
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取材を受けた東京で暮らす家族が「家賃が高すぎて2人目の子どもが産めない」と語っていた。世帯年収が1000万円を超えていてもあまりに高い住居費のためにいくら稼いでも追いつけないのである。
しかし、オレの住む南河内の地域では空き家だらけで、中古住宅は価格破壊が起きているし、新築住宅も売れない。半年前に3150万円で売り出された建て売り住宅は、今は2500万円くらいまで値下げしているがそれでも売れない。それなのに近所の古家は壊されてはどんどん狭小住宅が建っていくのである。駅からも遠く、教育環境も決してよくない地域というのはスラム化がこれからも進行していくだろう。高齢者ばかりになった地域では子育てにふさわしいインフラがどんどん失われているからである。
東京一極集中がもたらした弊害は計り知れないわけだが、小池百合子はその弊害をさらに加速したと言える。都営住宅は一戸も建設せず、不動産屋と結託してタワマン価格高騰に協力した。結果としてますます東京は住居費のかかる街となってしまったのである。
東京で高収入を得て高い住居費を負担するのと、大阪のような田舎で安い物件に住むのとを比較した場合どちらがリッチな暮らしができるだろうか。ネット接続環境さえあれば仕事が出来るという人にとってはもはや東京に住む意味はないと言える。ただ、東京に住んでいればさまざまな最先端のカルチャーに触れられることは利点かも知れない。別に住居を構えなくてもそこに滞在する方法を見つければいい。生活拠点を別の場所に置きながら東京には必要なときだけ滞在するという方法もある。
古い空き家物件をたくさん抱えている大家さんがそのまま物件を放置してるのは、リフォームしたところで新規の入居者があるわけでもなく。もはや手を掛ける意味がないからである。人口はどんどん減少していくわけで、空き家は増える一方である。それなのに狭小住宅を建てまくる住宅業者はいったい何を考えてるのだろうかとオレはあきれるのである。土地だけを500万くらいで入手しして、そこに1000万円くらいで家を建てて、売るときは倍の3000万円で売れるというビジネスモデルなんだろうか、そんなクソみたいなビジネスはいずれ行き詰まるのは明らかだ。
我が家の近くでは築30年以上の古い建売住宅が500万円前後で売られている。もちろんそれでも売れないので更地にして今度は新築住宅にして3000万で売ろうとするのだがそれでも売れない。もはや「見捨てられた地域」であることを自覚すべきなのだ。
大阪には南北問題が存在していて、北はどんどん発展するが南は衰退してスラム化が進む。だから大阪南部は安いのであるが、その安さに釣られて購入すれば後ですぐに後悔することとなる。それは大阪南部の相対的な貧しさ、治安の悪さ故である。
子を大学に入れたいと思えば進学実績のいい公立校へとなるが、それは大阪北部に偏在している。南部には入学試験の偏差値の低い高校が多く、私学もまた似たような状況にある。治安も悪く、犯罪も多くのが大阪南部であり、そこで生活することはリスクなのだ。オレも大阪南部に居住するが、地域の衰退ぶりは明らかである。住む人がいないから空き家だらけの世界なのである。
この状況を変えることは困難である。オレはこれからはどうやって自分の身を守るかを考えて生きていくことになるだろう。金目当てのDQN少年に殺されたくはないのである。警察にはちゃんと薬物の蔓延を取り締まってもらいたいのである。
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