2024年01月01日(月) |
吉本興業とフールジャパン |
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日本国民はどうしてこんなに馬鹿になってしまったのか。教員の待遇をどんどん悪化させてまともな能力のある人をどんどん教育の世界から排除したこともその一因かも知れない。しかし。政府が積極的に「国民馬鹿計画」を推進してきたことはそのさまざまな政策から明らかである。
たとえば日本中に大学を増やしまくったことは何をもたらしたのか。若年労働者の不足による製造業の衰退や,Fランク大学進学者の増加と奨学金地獄、そして若者の貧困をもたらした。オレは20代の頃にどんどん大学が増えることによって日本は高学歴化が進んでよりよい国になると勘違いしていた。実際は大学を増やしたことは馬鹿でも入れるFランク大学を増やしただけだったのである。ニート養成所と化した多くのFランク大学ではまともな講義や研究など行われていないのである。
馬鹿国民の増加は政治への無関心につながる。20代以下の投票率は3割にも届かないという。そういう無関心な若者が増えれば、組織票とカルト票で自民党の政権は安泰だ。実際の所投票率は国政選挙の度に下がり続けているし、政治に無関心な若者を増やすという与党自民党の狙い通りになっている。
しかし、世間にはまだまともな大人がいる。その大人達が政治腐敗に怒れば自民党には投票してくれなくなる。そこで自民党が考えたのが、吉本興業にゼニを出すいわゆる「クールジャパン」という戦略である。世界に漫画やアニメなどのクールな日本文化を発信しようという作戦だった。吉本興業と政府自民党はそこで手を握ったのである。100億円を超えるゼニが吉本興業に渡った。政府が広報機関として「お笑い」を利用したのである。
もちろん、吉本興業ごときに世界への発信力などない。世界に通用するレベルの芸人などいない。松本人志のようにいじめ加害を「イジリ」と称して正当化するクズ芸人の掃きだめレベルの組織である。
この「クールジャパン」戦略は見事に当たった。吉本興業はテレビ各局の大株主となり、実質的に放送内容を左右するようになった。テレビには吉本芸人が跳梁跋扈し、かつては社会派の話題をよく扱った関西の人気番組『探偵ナイトスクープ』も、司会が松本人志になってからはもはやかつての面影もなく、吉本芸人が自分たちのつまらないギャグで笑いを取ろうとするゲスな番組となったのである。
「クールジャパン」というのは実際は「フールジャパン」、日本国愚民化計画だったのである。そのために政府は吉本興業にその旗振り役をさせたのである。そして第二自民党である維新の会(自民党スガ派)によって、その実験的な大阪支配は成功した。
その吉本興業支配が今、打ち破られようとしている。松本人志やその取り巻きによる女性達への性加害が告発されたのである。ジャニー喜多川氏による性加害が明らかになってジャニーズが解体されたように、今度は吉本興業がその犯罪行為を暴かれたのである。オレは松本人志という人間が昔から大嫌いだった。いじめ加害行為を面白がるようなその芸風に対してオレはいつも不快だったからだ。
ジャニーズも宝塚も吉本興業もすべて根っこは同じである。権力のある者や序列が上の者が下の者を理不尽に支配するそのパワハラ体質はすべて共通している。松本人志はNSC1期生なので、吉本芸人でNSC出身者はすべて彼の後輩ということになる。NSCという組織が日本のお笑い文化の質を劣化させ、テレビしか視ない人たちを洗脳するのに大いに役だったことは明らかである。今、その吉本芸人達は大阪を独裁支配する維新の会の旗振り役となって、日々テレビで万博の宣伝や吉村知事のヨイショ発言を繰り返している。
吉本興業が仕掛けてきたこの「フールジャパン」戦略、その黒幕はいったい誰なのかとオレは考えるのである。松本人志などはただの自分の欲望に忠実なだけのゲスなおっさんだ。彼を利用してもっと悪辣なことをやろうとしいる黒幕はいったい誰なのか。オレはただそれが知りたいだけだ。
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