2024年01月02日(火) |
万博どころじゃないぜ! |
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令和6年能登半島地震が起きた時、オレは一風堂の店内でラーメンを食べていた。揺れは思ったよりも長く、もしかして南海トラフかも・・・と一瞬思ったほどである。すぐに震源は能登半島付近と知れたわけだが、次々と舞い込む地震報道はショッキングなものだった。旅行で訪れれたことがある輪島の朝市通りは大火事で焼け落ちた。
津波も石川、富山、新潟に押し寄せ、海の家などの施設は流され、海岸近くの住宅にも被害が出た。日本が地震国であることを実感した日だった。そしてこのような地震は火山だらけ、断層だらけの日本ではどこで起きてもおかしくないのである。災害が起きたときにどう対処するか・・・これは日本という地震国でもっとも大切なことなのに、防衛費と違って災害対策のゼニはどんどんケチられているのが事実である。
「そんな大きな津波なんかこない」とたかをくくって対策をおろそかにしていた結果として福島第一原発は津波で破壊されてメルトダウンした。国会で共産党の吉井英勝議員が質問したことはきちんと動画にも残っている。その質問に誠実に向き合い、津波対策をしていればメルトダウンも起きなかったし、福島原発は今も運転を続けることができただろう。東電幹部と政府与党がボンクラだったから今の事態を招いたのである。
万博の会期中に「津波なんか絶対来ない、南海トラフ地震なんか絶対に起きない」などと誰が言えるのだろうか。もしも南海トラフ地震の津波が夢洲を襲えば、来場者は逃げることができず、10万を超える人が被災して流され、リングの上で救援を待つことになるのかも知れない。日本には地震から絶対に安全な場所などどこにもない。ましてや夢洲みたいに海に近く、液状化で土地もぐちゃぐちゃになってしまう場所で万博だ、カジノだと浮かれるのはただの馬鹿である。犠牲になった海外の観光客の家族に向けて、「想定外でした」とヘラヘラ笑って答えるのか? そんな危険な場所で万博を開催することがそもそも間違いだろう。もしも亡くなった海外の観光客全員に対して賠償金を払うことになった時、それは日本政府が責任を持って支払うことになる。そんなリスクのある場所など最初からやめておけばいいじゃないか。なんであんな場所でやるんだ?
着陸直後の旅客機が滑走路上で接触・衝突事故を起こすほど日本は杜撰な国である。発展途上国の出来事ではない。正しく管制されているはずの羽田空港で起きた事故なのである。こんなレベルの安全対策で世界から観光客を呼ぶ資格があるのか。今すぐに万博なんか返上するべきだろう。旅客機もまともに着陸させられないようなこんな危険な国に、どうして「安心して観光旅行に来て下さい」などと呆れたことが言えるのだろうか。
今からでも遅くない。岸田総理は万博中止の英断を下すべきである。そうすればこれまでの失敗すべてを帳消しにできる英断だと評価されるだろう。岸田おろしの声が出ることを食い止めることができるだろうし、維新の会を壊滅に追い込むことができる。もっともどうせ岸田は財界やアメリカの傀儡人形だから、ろくな手も打てずにそのまま失敗に突き進むのだろう。南海トラフ地震が最悪のタイミングで起きるとしかオレには思えないのである。
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