2023年11月25日(土) |
万博リングの意味について |
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2025大阪・関西万博の建設工事の中で、350億円かけて木造の日よけリングを作ることが「無駄」だと話題になっている。仮設の建築物に350億円もかけること自体が無意味だし、むき出しの集成材なので紫外線や温度変化による劣化も早いだろう。それをボルトナットでつないでるだけの粗雑な作りなのだが、オレはあのくだらないリングが何のためにあるのかの意味をオレなりに考えてみた。そしてついに謎が解けたのだ。
夢洲での万博会期中に南海トラフ地震が起きる確率は2%くらいだとオレは思っている。今後50年以内に確実に南海トラフ地震は起きるだろう。もちろん今すぐ起きてもおかしくないわけで、だったら2%くらいの確率で南海トラフ地震の津波は来ると思った方がいい。
もしも10万人くらいの入場者がある状況で万博会場が津波に襲われたらひとたまりもない。その時にこのリングが役に立つのである。このリングは津波が来ても最上部まで水が来ない。そこに入場者が避難できるのだ。これだけの規模なら、10万人の入場者全てを助けられるのである。南海トラフ地震の津波が会期中に想定されるからこそこのリングは必要なのである。
オレは紀伊半島の海岸部をドライブするときはいつも津波を恐れていた。「今南海トラフ地震が起きれば死ぬ」という覚悟を決めて運転していたのである。紀伊半島の海岸部には多くの人が住んでいるわけだが、確実にやってくる南海トラフ地震のことをどの程度警戒しているのだろうか。オレはいつもそれが心配になる。
その点、ゴリ押しでこの350億円リングを作らせ、南海トラフ地震の津波に備えるというのは実にすばらしい戦略である。そしてそんな深い配慮から作られるこのリングの本当の目的を語らないその「奥ゆかしさ」は実にすばらしい。
南海トラフ地震は万博会期中に起きるかも知れない。パビリオンはすべて海に飲み込まれ、入場者は阿鼻叫喚に陥る。その時こそこのリングの出番なのだ。木材の骨組みの部分からは大人なら誰でもよじ登ることができる。すぐにリングの上に上ればそこは津波に対して安全だ。
そしてオレは思うのである。そんな津波が来る可能性の高い場所でなんで万博なんかやるのかと。万博もカジノもただの利権である。350億円リングも、安い集成材とボルトナットで組まれていて、精度もたいしたことない。実際の建設費用はせいぜい50億円もかからない。あとはすべて「中抜き」という利権のかたまりである。
沖縄の辺野古の基地建設は沖縄セメントなどの安倍晋三お仲間企業の埋め立て利権がその最大の目的なんだが、おそらく夢洲でそうした土木利権を手に入れるのが維新の連中の目的なんだろう。自身のドレミ福祉会ネコババの件に関して馬場代表は一切語らないで「なかったこと」にして逃げようとしているが、おそらく万博やカジノIRにこだわる連中の手にする利権はそんな金額では済まないはずである。
万博リング、さてこれからどういう決着を迎えるのかとオレは気になるのである。
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