2023年09月13日(水) |
「ARE」を流行語大賞に |
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今年もっとも流行した言葉はなんだろうか。それは紛れもなく「ARE」だと関西人のオレは勝手に思っている。多くの関西人にとって日常となった「ARE」は、東京ではどんなふうに受け止められてるのだろうか。オレはそれがとても気になるのだ。流行語大賞というのはやはり首都圏で使われた言葉の中から選ばれるのだろう。そうなると関西でのブームとなった「ARE」は候補にもならないような気がするのである。
言葉にするとそれが本当になってしまういわゆる「言霊信仰」だが、関西、特に阪神タイガースの世界では逆に「言うと実現しない」という「逆言霊信仰」が存在する。昔、阪神に新庄が在籍していた頃、ヒーローインタビューで「明日も勝つ」と言うのは厳禁だった。新庄が「明日も勝つ」と言うと必ず翌日から連敗スタートだったものである。いつしか阪神ファンの間には「余計なことは言うな」という雰囲気が醸成されていったのである。それはヒーローインタビューの時に巧妙に「明日も勝つ」と言わずに語ることからうすうす感じられるだろう。そういう微妙な空気感が阪神タイガース関係者やそのファンの中で共有されていたのである。
もちろん就任した岡田監督がそのことを知らないわけがない。そこで「優勝」という目標をどうやってその単語を使わずに意識させるか。そこで編み出された究極の言葉がこの「ARE」だったのである。オープン戦の時からひたすら「ARE」と言い続けた岡田監督の工夫がいまついに実ったのである。
18年ぶりの「ARE」は大阪に大きな経済効果をもたらすだろう。阪神百貨店の優勝セールには一日20万人の人が駆けつけるという試算がある。それは関西経済に大きなプラスの効果をもたらしてくれる。万博なんかやっても迷惑なだけだが、阪神の優勝が毎年のことになれば大阪には空前の好景気がやってくるだろう。くだらないカジノ・IRなんか全くいらないのである。
物心ついた時からの阪神ファンとして、今回の「ARE」は真に喜ばしいことだが、ここでオレが危惧するのは「にわか阪神ファン」の出現である。たとえば大阪腐知事の吉村洋文は本当は巨人ファンらしい。ところが彼はその本性を隠している。もしも彼が巨人ファンだということがバレていれば、知事選挙の244万票のうち100万票は消えてたはずである。阪神ファンにとって巨人ファンなどは不倶戴天の存在であり、そんなやつに投票するなんて考えられないからだ。オレは次の選挙で吉村洋文を落とすために「吉村洋文は巨人ファン」という説をどんどん拡散しようと思っている。
ところが維新の会の連中は、この阪神の「ARE」を党勢拡大の手段に利用しようと画策しているらしい。言語道断である。オレは愛するモノをあいつらの選挙の道具に絶対に利用されたくない。「反維新タイガース」を結成して、甲子園のライトスタンドで六甲おろしの歌詞を「反維新タイガース」と歌いたいくらいに維新が大嫌いだ。
阪神ファンの中には支持政党が「維新の会」というカルト馬鹿ももちろんいるだろうが、大多数はオレのような良識的な政治判断ができるまともな人達である。だから野球の政治利用に関しては断固抗議してもらいたい。それは阪神球団の選手にも言いたいのである。もしも優勝パレードの時に吉村洋文がしゃしゃり出てくればひとこと「巨人ファンは帰れよ!」と言ってもらいたいのである。もしも吉村洋文が「自分は阪神ファンだ」と虚偽の主張をするならば、オレの出題する「阪神ファン常識クイズ」にみごと正解してから言ってもらいたいのである。
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