2023年07月25日(火) |
リーダーの資質について |
携帯用URL
| |
|
クルマをわざわざ破壊して高額の修理料金を保険会社から請求するという詐欺的行為を組織的に行っていた中古車販売大手、ビッグモーターは社長が記者会見に応じた。そこで兼重社長は自身の辞任を発表する一方で、一連の不祥事について「全く知らなかった」と語ったのである。これだけのことを社長が知らないわけがない。組織的に指示してやらせていたに決まってるのである。
大阪IRをめぐる一連の問題で業者とのメールのやりとりを「すでに削除したから存在しない」と答えていた大阪市港湾局は、一転して「外付けHDDの中に残っていた」と公表した。都合悪いから削除しろという指示はおそらく市長から出ていただろう。ところが市長は無関係ということで現場のものに罪をなすりつけたいようである。
両者を見て思うことは、なんてゲスな人間が上にいるのだろうかということだ。そしてそこまで日本の組織は劣化してしまったのかということである。
羽柴秀吉の中国攻めの時、水攻めによって孤立した高松城の城主、清水宗治は講和の条件として自身が切腹することと引き換えに城内の兵すべての助命嘆願を行った。秀吉は一刻も早く講和を結んで京に戻って明智光秀と戦う必要があったので、その講和に応じて、というかそれは渡りに舟という状況だった。
うまくいけばそれは部下の手柄、失敗すればそれはリーダーの責任というのがかつてのすぐれたリーダーの姿ではなかったか。ところが今は「成功すれば自分の手柄」「失敗したら部下や他の人の責任」という無責任なリーダーがあまりにも多い。(特に維新の会というクズ政党に多い。)
今回明らかになったビッグモーターの不祥事は、会社ぐるみの犯行であったことは間違いない。だから責任の取り方としてはやはり解散するしかないとオレは思っている。ただ唯一の解決法としてオレが考えるのは、社員が会社を奪い取るという流れである。経営陣を追放し、その株式を吐き出させ、それを社員が自主的に作った組織が受け取って新会社を作る。つまり、従業員による会社買い取りである。
悪いのはすべて経営トップであり、そこで働く人達には罪はなかったとオレは思っている。厳しいノルマやプレッシャーの中で仕事をさせられた社員達を救うためには、会社を潰して社員を失業させるということは避けた方がいいと思うからだ。
オレはビッグモーターがどうやって再生するのかを注目している。一方で同様にクソみたいなリーダーがいる維新の会という組織だが、そっちは再生なんか不要だから早く親会社の統一教会と一緒に消え去れと思うだけである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記