江草 乗の言いたい放題
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2023年07月09日(日) ああJR料金・・・        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 JRで京都→大阪間を乗車すると580円である。距離にして48.5キロ、本来ならこの距離のJR西日本の料金はこの値段ではない。阪急や京阪と言ったライバル会社に客が流れないように特定料金として安く設定されているのである。

 たとえばJR阪和線で天王寺から山中渓まで乗車すれば距離は45.2キロなんだが料金は820円というぼったくり価格である。大阪京都間と比較すればその値段が逆転していることが分かる。

 そういうわけでオレがJRで京都に行くときは、金券ショップで大阪−京都間の切符(580円×2)と、天王寺−大阪間の切符(210円×2)という買い方をすれば、天王寺−京都を通しで買って950円支払うよりも160円安く行けるという卑怯な手を使っていたのである。しかもこうした切符は金券ショップで買うとさらに少しだけ安くなる。

 オレは日曜日所用で京都に出かけていた。残念ながらその日は金券ショップで買ったチケットを所持してなくて、オレはその都度自動券売機で乗車券を購入して乗っていたのである。京都から新快速で大阪に戻って、そこで地下鉄御堂筋線に乗り換えて新金岡まで行こうと思っていた。そこまで帰ってから、最後は家人に車で駅まで迎えに来てもらおうと思っていたのである。

 しかし、ふと思い直して、大阪駅で大阪環状線に乗り換えて天王寺まで移動し、そこから近鉄南大阪線で、河内松原まで帰ることに変更した。その方が近いので家人も楽である。ただ、そこでオレは痛恨のミスをしてしまったのである。

 JR天王寺駅で乗り越し精算をしようとして機械に京都−大阪間の乗車券を差し込んだ。オレはそこで、大阪駅から天王寺駅までの料金である210円を追加で払えばいいと思っていたのだ。しかし、画面にはなぜか追加投入金額が370円と表示された。なんと乗り越し精算は、乗り越した区間の料金だけではなくて、計算し直した通算の料金との差額を支払うという仕組みであり、オレは天王寺−京都間の料金950円と、手元にある京都−大阪間の切符の580円との差額である370円を支払うことになってしまったのである。一旦中止のボタンを押し、そこにいた駅員に金額を質問してから諦めてオレは370円支払ったのである。

 もしもオレが大阪駅でその罠に気付いて、一旦改札を出てから切符を買い直すということをきちんとしていれば、その差額の160円を失わずに済んだのである。しかしオレの脳裏には、「天王寺で乗り越し精算機に210円入れたら改札を出られるだろう」という運賃計算に関する誤った理解が存在していたのである。なんと迂闊だったことだろうか。

 JR料金にはこのような運賃の罠が存在する。たとえばこの制度を利用して、定期券を京都大阪間と大阪天王寺間で分割購入して、その二枚を使うという行為はJRの制度上認められているのだろうか? 少なくとも区間が途切れていないのでキセルではないはずだ。しかし会社には正規料金の分で通勤手当を請求する事が出来る。そうなると浮かした差額は詐欺罪の対象になるのだろうか。そのあたり、鉄道に詳しい方にぜひ教えてもらいたいのである。

 370円もぼったくられてショックを受けたオレは、そのままふらふらと改札を出た。するとそこで「ビッグイシュー」を販売している方が立っていたのである。天王寺駅の東出口のところである。オレは街で販売員の方に会うと必ず買うことにしている。新刊がないということなのでバックナンバーを購入した。そして450円支払ったのである。ああ、こうしてJRにぼったくられるよりも、お金はビッグイシューを買うようなことに使いたいのである。そんなことをオレは考えてしまったのである。


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