2023年06月25日(日) |
ネトウヨの無知について |
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政府は福島第一原発の処理水を海洋放出しようとしている。この方針についてオレは反対である。それはこの処理水がどんなものであるかということが理解されていないからである。ところがツイッターで細野豪志@hosono_54は次のように発言していた。
処理水の海洋放出は中国に限らず原子力施設を持つ全ての国が行っていることだ。日本国内も同様。福島だけ反対するのは理屈が通らない。
ここで細野は大きなミスリードをしている。それは通常運転時に排出される二次冷却水の処理水と、福島原発のようにメルトダウンという大事故が起きていて、そのデブリに直接接触した汚染水とは全く違うということである。海外の通常運転中の原発が排出する処理水はあくまで「二次冷却水やさらにその冷却に用いられた水」であり、通常原子炉内部の閉鎖系にしか存在しない一次冷却水とは違う。福島原発の汚染水は直接デブリに接触しているわけでこれは加圧水型原子炉内部の一次冷却水や軽水炉の沸騰水と同じく、外部に出してはいけない水である。
その汚染水をALPSという浄化装置で汚染物質を取り除いてもトリチウムまでは除去できないというわけでその処理水はタンクにどんどん貯められていったのである。
そのやっかいなトリチウムだが、実は除去する方法はかなり国内で研究されていて、成功している大学もある。政府がその重要さを認識してそこにゼニを気前よく出してくれるとよかったのである。しかし、政府はゼニは出さなかった。なぜか。そんなところにゼニを使いたくなかったからである。そんなことよりも防衛費とかにゼニを回したかったからである。これは東京電力が津波対策費をケチって福島原発の防潮堤の改修工事をさせなかったことと同じ構造である。
言うまでもないことだが、安全のためのゼニはケチってはならない。それをケチった結果としてどんなことが起きたかは多くの人が今、福島原発で目の当たりにしているのである。
オレはツイッターで細野の発言に対してこのように引用RTした。
おまえはアホか。通常運転の原発から出る処理水と、メルトダウンした原発から出るトリチウム水とは全く違うだろ。そんな区別も付かないような馬鹿は原発について発言するなよ。
原子炉内部で直接核分裂反応に触れる一次冷却水や沸騰水にはどんな核種の放射性物質がどれだけ溶け込んでいるのかわからない。それでどの原発においてもそれは絶対に外部に漏れないように厳重に管理されているのである。
ところが福島原発ではその汚染水、つまり通常の原発では一次冷却水や沸騰水に相当する汚染水が日々大量に発生しているのだ。メルトダウンという重大事故が起きたからである。それを外部に放出するわけにはいかないのでタンクに貯めているのである。
オレが書いた引用RTに、原子炉内部の構造も何もわかってない無知なネトウヨたちが一斉に「どう違うか教えて下さい」「同じだよ。何も違わないよ」「違うのはイデオロギーですか」「中国のトリチウム水はよいトリチウム水、福島のトリチウム水は悪いトリチウム水ということですか」などと馬鹿コメントをつけている。
ここでオレがていねいに一次冷却水と二次冷却水の違いについて解説したところで、馬鹿なネトウヨたちには通じないだろう。端的に言えば馬鹿だから自民党政権や維新を支持しているのであり、統一教会マンセーなのであり、安倍晋三は神なのである。
ネトウヨや維新信者、オレのような左寄りの人間を無条件に嫌う連中の共通点はこの「馬鹿」という一点である。科学的な説明をしても「だって安全だと政府が言ってる」などと全く論理的ではない反論をしてくるのである。
オレはネトウヨとは議論そのものが成立しないと思っている。ネトウヨというのは統一教会のような売国カルトのネット洗脳活動によって作り出された迷惑な馬鹿集団である。日本会議や勝共連合の背後にあった組織が実は売国カルトの統一教会であったという事実がそれを見事に物語っているではないか。
大阪では「維新ジャー」という新たなネトウヨ集団が跳梁跋扈して、公務員叩きや共産党叩きに熱心だ。これもまた教育の敗北だとオレは思っている。
公教育が崩壊して馬鹿が増えれば、それは為政者にとって都合のいいことである。オレのような「カシコ」は、国民を搾取の対象としか考えてない為政者にとって不都合な存在である。だから命を狙われるかも知れないのである。オレの家の周辺には時々謎の吸い殻が落ちている。公安の方がオレを見張っているのかも知れない。くれぐれも「事故に見せかけられて殺される」ことからは逃れたいのである。
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