2023年06月24日(土) |
大阪はなぜ少年非行が多いのか? |
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大阪府立高校には「3年連続定員割れの場合は廃校」というルールがある。これは橋下が高校をどんどんつぶしてその土地を不動産業者に売り飛ばしたい(利権目的)という動機から始めたものだが、その結果何が起きたのかをオレは説明したい。
定員割れになる高校というのは、基本的にその地域でもっとも入学試験の学力偏差値が低い高校である。いわゆる「教育困難校」である。そこで教える先生方は大変な努力をしておられる。そこに通う生徒の多くは家庭の貧困や発達障害など支援を必要とする生徒が多いからだ。
西成高校の先生方がさまざまな家庭の問題を抱えた生徒を支援するために奮闘する姿は、NHKの「逆転人生」と言う番組でも取り上げられた。オレはそれを視ていて思ったのである。「こういう立派な取り組みをしている高校は絶対につぶしてはならない」と。」
ところが世間ではそうした入学試験の学力偏差値の低い高校に対して差別や偏見の目で見る人が多い。「○○高校はアホや」「○○高校の女子はビッチだ」などである。そういう発言をする人に限って、本人はもっとアホである場合が多いのだが。
もしも入学試験の学力偏差値の低い高校をなくしてしまったらどうなるのか。そこに行くことが最適解だった生徒にはそれこそ行き場がなくなるのだ。そうした生徒を支援してくれる先生方と出会う機会が失われるのだ。ではその少年達はどうなっていくのか。大阪では今何が起きているのか。その事実を注視して欲しいのである。
大阪では少年非行がとても多い。深夜のコンビニではヤバそうな連中がたむろしていて、大麻の売買や売春の斡旋をしている。オレのようなまっとうな人間が近寄りがたい場所になりつつあるのだ。未成年者の大麻検挙件数は大阪が日本一である。高校生の不登校数が日本一、高校生の中退率が日本一という数値と、多くの少年非行の発生との間にはなんの関連もないと言えるだろうか?
今や大阪は日本一の犯罪都市なのである。都心部のコンビニではトイレで注射器を捨てる人が居るので「注射器を捨てないで下さい」という張り紙がある。この注射器は覚醒剤を使用するためなどに使われるのだ。昔は覚醒剤の売人は特定地域にかたまっていたが、今は大阪中に散らばっているのかも知れない。このような犯罪の拡大を阻止できるのは教育の充実だけである。しかし大阪では教育が積極的に破壊されたのだ。その結果として今の大阪の状況が起きているのである。
教育環境が破壊されたのは公立高校だけではない。小中学校でも教員の定員不足が起きている。病気で休職したり退職したりする教員の代わりが居ないため、担任不在でスタートする学級もあるという。こんなことになった理由は、大阪の教員の待遇が日本一悪いからである。橋下が知事になって、公務員の給与が3割カットされという。その中には教員も含まれる。考えて欲しい。40代、50代でさまざまなローンを抱えた家庭でいきなり収入が3割減れば生活していけないのである。ローンが払えずに破産した人や自殺した人もいるのだ。そんな世界でどうして教員という仕事に誇りが持てるだろうか。
このまま維新行政が続けば大阪はどんどん劣化していく。オレは大阪を救いたいのである。だからこうして発信することをやめたくはない。どうかオレの主張を拡散して欲しい。大阪の現実をわかってもらいたい。
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