2023年06月13日(火) |
運転手が足りません |
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クルマの自動運転の研究が進んでいるが、今一番その技術を必要としているのは運送業界、輸送業界ではないだろうか。それはあちこちで「ドライバー不足」が発生して悲鳴が上がってるからである。
京都市バスは慢性的に混雑している。観光客が多すぎて一般市民が乗れないのでバスのみの一日券を廃止することになったようだが、かといって増便もできない。どうしてバスの便を増やせないかというと、運転手不足なのである。今、運輸業界では空前のドライバー不足が起きていて、路線バス、観光バスなどあらゆる部門でドライバーが足りないのである。だったらもっと給料を上げてやれよとオレは思うのである。バス運転手の年収が1000万円を超えるならなり手は増えるだろう。ちなみに橋下徹というクソ野郎は「大阪市バスの運転手の給料は民間に比べて高すぎる」とほざいて下げさせ、結果的に今の事態を引き起こした張本人である。あいつを今運転手不足に泣いてる業界団体に拉致して土下座させるべきである。
函館市では小中学校のプール授業が出来ないという事態が起きている。児童生徒を移動させるバスが手配できないからである。もともと北海道では寒いこともあってプールのない学校が多かったのだが、プールのある学校に児童生徒を移動させていた。それが困難になってしまったのだという。バス料金も高騰しているが、それ以前にバスが手配できないということが起きていて、修学旅行の時にバスで移動する日数を減らして旅程を組むということも起きているのだ。たとえば北海道で4泊5日の修学旅行を企画する場合、最終日には札幌あたりのホテルに宿泊してそこでバス移動を終了し、空港まではJRなどで移動するというパターンになるのだ。そうするとバスを5日間借り切っていたのが4日で済むのでかなりの金額が浮いてくるのである。
この「運転手が足りません」という現象が起きることはコロナ禍で多くのドライバーが失業し、そのまま辞めてしまったり他業種に移ってしまったことが最大の理由である。タクシー業界もクルマはあってもドライバーが足りないという事情で稼働する車両を減らしている。その結果として回復してきた旅行需要を吸収できていないのである。
若者の「免許離れ」もまた激しい。昔は18歳になれば自動車の運転免許を取るということが普通だったが、今は免許を取らない方が普通である。オレは二人の息子に運転免許を取らせたが、それは家にクルマがあっていつでも乗れる環境が用意されていたからである。今はクルマを所有しない家も増えた。そうなると免許を取得しても意味が無いのである。
クルマの運転技術というのは毎日のように運転しないと向上しない。車両感覚なんて、運転が下手な人の場合は一生身につかないこともある。だからおそらく今の時代は平均的な運転技術はきっと落ちてるだろう。オレは運転が下手な人のためにぶつけられたりこすられたりするリスクが年々高まってると、駐車場で右往左往し、ちょっとした駐車で何度も切り返している下手くそドライバーを見ていて思うのである。
もっとも、そんなオレにも老いは来る。そのときは文明の利器を頼りたいのである。
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