2023年04月23日(日) |
それでも国民は壺を選んだ |
携帯用URL
| |
|
自民党は長年の間、統一教会というカルト集団と密接な関係を持ち、選挙の時に支援してもらったり秘書を派遣してもらったりしていた。そのカルト集団は「献金」という形で多くの日本人の生活を破壊し、その上「宗教二世」となる人々の人生を奪い、ついには統一教会に人生を奪われた山上徹也さんの「安倍晋三銃撃事件」というテロにつながった。そこで自民党は統一教会との間の関係を反省し、今後一切の関わりを持たないことと同時に関係した議員の永久追放を決めた・・・・と書くと最後の部分はオレの願望になってしまうのである。
ヤクザと交際した芸能人が自主規制で番組に出られなくなるのはよくあることである。だったら統一教会のような反社カルトと関わった議員は政界引退するのが筋じゃないのか。オレは一貫してそれを主張してきた。その信念は今も変わらないし、一刻も早く統一教会は解散させないといけないと思っている。
岸信介から三代にわたって統一教会の日本側窓口であり続けた岸一族、そして安倍晋三の関係者は二度と政治に関与させてはならないし、岸家・安倍家の全財産は統一教会への被害者救済(そして安倍晋三の嘘のために自殺した赤木さんへの賠償)に充当すべきである。このオレの主張は厳しすぎるだろうか。
ところが山口県民は全く別の選択をした。山口四区では「安倍晋三の遺志を継いで」と立候補した元下関市議が当選した。ここで「遺志を継ぐ」ということはおそらく「統一教会とのつながりを守る」ということなんだろう。なにしろ下関は統一教会の聖地である。統一教会側がそう主張しているのだから間違いない。それを払拭する方法はただ一つ、有田芳生さんを当選させ、「壺との訣別」を住民が示すことしかなかった。しかし選挙の結果は安倍後継の吉田真次が当選した。下関市民は「壺」を選んだのである。この事実を日本国民はきちんと受け止めないといけない。
オレは以前から「クズ政治家を選んだ地域にはペナルティーを」ということを主張している。議員が不祥事を起こせばその地域の固定資産税を倍にするとかである。そうすればクズ政治家は排除され、維新の会みたいな利権政党は消滅し、まともな政治家だけが生き残るだろう。犯罪歴や逮捕歴のある人は立候補できなくなるし、過去に痴漢やDV加害、詐欺などで事件を起こした人も排除される。パンツを盗むような変態も議員になれなくなる。クズ政治家は自民党にも共産党にもいた。維新の会のように議員犯罪率が極端に高い政党もあるが、ほぼどの党にも問題議員はいる。そういう連中をきちんと排除してもらいたいのである。まともな人だけを政治家に選んで欲しいわけだ。
「それでも国民は壺を選んだ」のはなぜか。壺以外にまともな候補者がいなかったからなのか。候補者不足で多くの選挙区で無投票になっているらしい。なぜそんなことになってしまったのか。それは低投票率や政治への無関心のせいだろう。
日本は一応のところ民主主義的な仕組みが残っている国である。今投票にも行かない5割の人々が全員れいわ新選組や共産党に投票すればそれこそ市民による無血革命が実現する。日本の政治状況は劇的に変わるだろう。これまで「利権」「中抜き」によって支えられてきた日本の産業構造に劇的な転換がもたらされることとなる。オレはそれをよいことだと捉えている。その理由は「停滞した30年」を作り出したのがまぎれもなく日本の「利権中抜き構造」にあると思うからだ。
どうして平均賃金が上昇しなかったのか。それは中小企業がずっと搾取され続け、そこで働く人々に十分に賃金が支払われなかったからである。「中抜き」構造が守られてきたからである。中小企業の人達にも正当な労働の対価が支払われていればみんなもっと豊かになっていただろう。自民党や立憲、国民、維新などの政党は企業献金を受け取りこのような構造を守り続けようとしてきた。既得権益側の政党だったのである。このような構造をぶち壊すには、非既得権益側の政党である共産党、れいわ新選組、社民党などが政権政党になるしかない。
オレの訴えは夢物語かも知れない。だがオレは粘り強くそれを訴えていきたい。オレは常に強者から搾取される弱い民衆の側と連帯したい。決して今の状況をそのまま肯定したくはない。老年にさしかかったオレが最後にできることは、オレの考えを理解してくれる若者を一人でも増やすことである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記