2022年12月22日(木) |
安売りインクの悲劇 |
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オレは基本的にプリンターのインクカートリッジは純正品を使わない。あまりにも法外な値段が付いてるからだ。安くプリンタを売る代わりに理不尽な価格のインクで利益を出すという収益構造は絶対に許せない。そういうわけでいつも楽天市場で安い店を探して購入している。
そのプリンターを使う最大の作業が年末にある年賀状印刷である。そういうわけでオレはいつものように順調にその作業をこなしていたのである。ところが赤(マゼンタ)のインクが切れた。それで手持ちの互換カートリッジを出して装着したところ、画面に×印が表示され、そのカートリッジが認識されなかったのだ。
過去にもこういうことはあった。そのときは同じ色の他のカートリッジを差し込んだら認識してくれた。それでなんとかなっていたのである。しかし、今回に限って手持ちの互換カートリッジ、赤以外の青や黄もすべて×印が表示されてしまったのである。なんということだ。
結局オレは作業を中断して「純正品」のカートリッジを買うことにした。これはオレのポリシーに反することだが。カートリッジを購入した楽天市場の商品のレビューのところには「すべて不良品でした」というそのパソコンでの表示画面の写真を貼り付けた。
ビックカメラの売り場で、当該インクカートリッジの純正品は4色セット4500円で売られていた。高い。ちなみにオレが通販で購入した価格は黒1本のおまけつきで5本1180円である。価格差は5倍くらいになる。
売り場には、純正品の横に並べて「リサイクル品」というものも売られていた。値段は3500円である。安い。たった1000円のことだが、オレは純正品のインクカートリッジを買わないといういつものポリシーを思い出して、通販に比べればかなり高いが、純正品よりは安いというそのリサイクル品のカートリッジを購入した。あとは実際の印刷で試してみるだけである。
もしもダメだったら、そのときはこのリサイクル品のメーカーからゼニを返してもらって、改めて純正品を仕方なく買うだろう。しかし、作業しないといけないのは今すぐである。本当に困るのである。
この国内プリンタ市場というのは縮小中だという。それは年賀状にしても安価に使えるWEBサービスが普及し、そんなことのために個人がリスクやコストを負わなくてもよいという考え方に多くの人が同意してるからだろう。実際にインクジェットプリンターを所有しても使うのは年に一度の年賀状の時だけという人も多い。インクジェットプリンターは使ってナンボである。しょっちゅう使うから性能が維持できるものであり、たまにしか使わないとすぐに故障する。そして人は所有するのをやめてしまう。
そんな成長性の見込めない市場でプリンターを売るCANONやEPSONが歪んだビジネスモデルを正常化させるとは思えないので、結局の所今の状況は何一つ変わらないのである。オレは仕事で印刷する時は基本的に職場のプリンターを使用するので、個人用にわざわざプリンターを所有する必要など全くないのである。
安売りインクで失敗したからこれからは純正品を使うかというとそんなことはない。これからも純正品にゼニを使うのはもったいない。文句があるなら安い純正品を出しやがれと言いたいのである。プリンタが壊れたときは手持ちのインクカートリッジを買値で引き取ってもらいたいのである。オレの家には壊れた古いプリンタ用の純正カートリッジが無数にあるのだ。捨てられずに困ってるのである。
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