2022年09月18日(日) |
台風なのに鹿児島旅行 |
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オレは昨日の朝、台風接近中のNHKの朝のニュースを見ていた。羽田空港でこれから飛行機に乗る人たちがインタビューを受けていたのだが、なんとその中に「これから鹿児島旅行します」という親子がいたのである。台風が直撃する九州南部にわざわざ旅行しに行くなんてどういうことか。どうしてそこで旅行をキャンセルするという選択肢がなかったのか。
たしかにこの週末は3連休である。この時期に旅行の予定を入れていて「せっかく予約したのだから」と思ってる方も多いだろう。予約をキャンセルするのはホテルに申し訳ないと言う人もいるかも知れない。しかし暴風雨で降り込められていてどこにも外出できないような状況で果たして旅行と呼べるだろうか。帰りの予定の飛行機が飛ばなかったら帰れない可能性もあるのだ。
山に登る人は天候を見て行動するだろう。雨が降っていれば普通は登らない。夜間登山は聞いたことがあるが、雨天登山はしないものである。それなのに台風の来るところに行こうとしている人が居るのだ。本当に何も考えてないのかも知れない。そういえば少し前の台風の時も西表島に渡って帰れないからと救助を求めた人がいた。ソロキャンプに来て水がなくなったからと救助要請をした人もいた。軽装で登山して遭難する人とか、何も考えてない人が多すぎるのである。
台風14号は「大型で非常に強い台風」なのだ。伊勢湾台風や室戸台風のような過去に大きな被害を出した台風と同じかそれ以上の勢力なのだ。9月17日の時点では中心部分の気圧が910hpaと報道されていて、そんな猛烈な台風がそのまま上陸したらどんな風が吹くのかと考えるだけでもオレは恐ろしいことだと思っていたのである。それでも「鹿児島旅行」だなんていったい何を考えてるのか。
台風は9月18日に鹿児島に上陸した。予想されるコースではこのまま日本列島を縦断することとなる。大雨や暴風雨でこれから日本列島にどれだけの被害が出るのかは全く予想もできない。今夜から明日にかけて九州地方にどれだけの被害が出ているかもまだわからない。オレは少しでも被害が少なく済むようにと祈るだけである。
特別警報が出て、数十年に一度の規模の災害に対する警戒が求められている。浸水の危険がある地域の人は早めに避難することが優先事項である。洪水で身動き取れなくなる前に安全な場所に行っておかないと家ごと流されるかも知れない。
最近は堤防やダムに頼るのではなく、「流域治水」という考え方で遊水池を設置したり、昔からの手法だが霞堤と呼ばれる一部が切れた堤防でわざとあふれさせた水を田畑に逃がして下流の洪水を防ぐ場合もある。8月上旬の滋賀県では高時川が氾濫したが、霞堤があったおかげで下流の被害が防げたという。
オレは台風に備えて食料を買い込んでいる。明日は家から一歩も出ないで台風の風雨に耐えるつもりである。HDDに大量に録画したテレビ番組でものんびり視るつもりだ。台風の来る地域に旅行するような馬鹿とは大違いである。
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