日産と三菱がついに軽自動車規格のEVを市販することになった。補助金があるので200万円を切ることになる。そうなるとちょっと贅沢な軽自動車と実質変わらない。ただ満充電しても180キロくらいしか走れないわけで、大阪から京都へのドライブにも足りないのである。実質近所のお買い物とかのチョイ乗り程度でしか使えないわけだ。ただ、実際のクルマの使用がそういう使い方しかないという方々にとってはそれで十分なわけだ。田舎に行くとガソリンスタンドがどんどん減っている。そういう地域にとって、家で充電できるというのは大きいわけで、今回のことが自動車業界の構造を大きく変えるのではないかという気もする。
軽自動車のメリットは何より維持費の安さである。我が家にも一台4ナンバー貨物の軽自動車があって、中古車で購入した時の値段も安かったが維持費もとにかく安い。5月に納付する自動車税もなんと4000円なのである。昔、三菱FTOに4万円以上払ったことを思うと全然違う。
任意保険の掛け金も安い。オレが普段通勤に使ってるロッキーの半分くらいなのである。そういうわけで我が家ではクルマに掛かるお金がかなり安くて済んでいる。国民の平均給与がどんどん下がり、貧しくなってしまった日本にとって、軽自動車をマイカーにする家庭が増えているのももっともである。軽自動車の場合は定員が4名しかないので、夫婦二人に子供2名というのが原因で日本の少子化もきっと進んでいるのだろう。3人以上子供がいるとクルマを普通車に昇格させる必要があるからだ。
小さいクルマを好む人とそうでない人、この違いはどうして発生するのだろうか。実はオレの妹夫婦はエルグランドを何台も乗り継いでいる。その巨大さにもう慣れてしまってるのだろう。オレはとても無理だ。軽自動車とは対極の存在である。買い換えの時に少し小さめのワンボックスカーに変えるという選択を妹夫婦はしなかったのである。そのあたりはやはり何らかのこだわりがあるのだろう。
たまたまオレはダイハツロッキーという1000CCの小型車を愛用しているが、別にマイカーが軽自動車になってもかまわないと思ってるわけで、ホンダN−BOXでも別に問題ないと思っている。オレは高級車ではなく、運転しやすい取り回しの楽なクルマがベストだと思ってるわけだ。もう2ドアクーペを買う気はないのである。新車でさえ買うことさえしないかも知れないのである。
車載電池がさらに進化して、軽自動車EVの航続距離が500キロくらいに伸びればオレはマイカーとして買うかも知れない。今はまだ様子見である。しかし、自動車産業はこの軽EVの登場で大きく変わることは間違いない。各メーカーがこれからどんなEVを出してくるかによって、自動車メーカーの勢力図は大きく変わってくるだろう。トヨタの地位は揺るがないかも知れないが、スバルやマツダのようなメーカーにとっては生き残れるかどうかということが大きな目標となってくるだろう。
EVになった結果、運転する楽しみはどのように変わるのだろうか。もしもレンタカーなどで借りることかできるのなら、一度実際に運転してみたいと思ったのである。
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