2022年05月05日(木) |
岸田首相に騙されるな! |
携帯用URL
| |
|
岸田首相が就任時に「所得倍増計画」というかつて池田隼人が語ったような政策を語り、日本の景気をよくしてくれるのかと期待したが全くあてが外れた。やっぱり岸田は財界の犬というかポチ程度の男だったようである。収入を倍増させるということは、企業が今の倍の給料を払うということであり、そんなものを志が低い経団連の連中が認めるわけがない。今の日本の企業家はユニクロの柳井のように、「給料を倍にしても倍の仕事をしてくれるわけではないが、給料を半分にしても7割くらいの仕事はするから、給料を下げた方がいい」と語るクズ野郎ばかりなのだから。
経団連の連中は「日本を豊かにする」という国益よりも「自分の会社が利益を上げる」という近視眼的な立場でしかものを視ていない。結果として日本が衰退したのであり、その程度の志の低い連中でも大企業のトップになれるという人材枯渇状況に日本があることが大問題なのである。オレのように日本の百年後のことを考えるようなまともな人間は企業人にはいないのだ。残念で仕方がないのである。
その岸田がなんと「資産所得倍増プラン」などという世迷言をロンドンで講演したそうである。経済音痴のくせに何を語れるのだろうかと思うが、そこで「新しい資本主義」について語ったという。どうせ竹中平蔵の新自由主義の二番煎じ程度の中味しかないのだろうと思ってオレは全く期待していないが、「個人金融資産2000兆円を貯蓄から投資へ誘導する」という部分に衝撃を受けたのである。なんてことを考えてるんだ。それこそ日本経済の終わりだろう。
岸田が言いたいことはわかる。給料を増やすのが困難なので、給料に期待せずに自分で投資して稼いでくれということなのだ。要するに「国は助けないから自助努力せよ」ということなのである。そして年金支給額はどんどん削り、国民をさらに貧しくしようとするのである。ふざけるのもいいかげんにしやがれとオレは思うのである。おそらく財界から「勝手な主張を語るな」とお灸をすえられたのだろう。首相なんて外資や財界の傀儡だとオレはふだん思ってるのでこんなことは全く驚くに当たらない。
その岸田に騙された国民がせっせと金融商品を買ってくれるおかげで日経平均が上がり。株価が右肩上がりになるということを岸田は狙ってるわけだ。しかしあのバブル崩壊時を思い出してほしい。外資が強烈な売りをぶちかましてきたとき、野村証券は買い支えに失敗して巨額の損失を計上した。大和証券は倒産した。
今の株価は八百長である。注射相撲のようなものだ。日銀が巨額のETFを購入して証券会社に不当な利益を与えることで東証は株価上昇を演出してきた。ただ、最近は購入をサボってるのである。当初の目的は果たしたとして、バランスシートの見直しを計ってきているのだ。日銀という買い手方のビッグプレーヤーを失った日本株は外資の空売りの餌食になる可能性が高いのだ。為替の問題もあり、日本株を買いポジションで持ってる外資は、このまま持ち続けると為替差損が発生することを当然理解しているわけで、今の円安レベルのうちに利益確定や損切りしてくる可能性が高い。日本株を巡る大きな売り圧力が存在する中で、首相が投資を勧めたいのはなぜか。そこにこのカラクリを解くカギがあるのだ。
資金力ではるかに上回る外資が売りを仕掛けてくれば日本株は暴落する。投資初心者が多かったらパニックになって投げ売りする。そうして十分に下がり切ったところで優良株は外資のハゲタカファンドに拾われるのである。あのバブル崩壊から何も学ばなかった日本は、今回もすでに十分上がり切った状態の日本株を、最後の買い手として個人投資家にハメこみたいだけなのである、
値上がり益を狙ったタワマン投資は、十分に上がり切ったところで最後に一番馬鹿が高値でつかんでしまうのである。あれは一種のババ抜きゲームのようなものだ。そこで相場が暴落し、高額のローンを組んで買ったものが担保割れになってしまうのである。まあタワマンと言うのは50年後には無価値になる空中の権利を売ってるようなものだとオレは理解しているのだが。
株式相場も永遠に右肩上がりになるものなどではないということは歴史を学習すればわかる。上げ下げするからこそ個人は損をし、プロはぼろ儲けできるのである。投資初心者というのはオレのような相場師から見れば哀れな喰われる側の獲物に過ぎない。岸田の政策に乗せられて大勢の初心者が株式市場に流れ込んでくるなら、そのゼニはきっちりオレが巻き上げるだけのことである。外資だけに勝たせるわけにはいかないので、オレは外資の戦略に乗っかっておこぼれをもらうのみである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記