2022年04月13日(水) |
維新利権は不動産利権である |
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昔の政治家の錬金術と言えば土地ころがしが主流だった。開発予定地を先行取得しておいて、公共事業用地として値上がりしたら売り飛ばすということである。購入資金は公金が使われるわけで、言ってみれば政治家による税金のピンはねである。滋賀県の国松知事が嘉田由紀子に敗れたのは、新幹線の栗東駅を作らせて周辺の開発に関わる土地ころがしで一儲けしようとたくらんだのが県民に却下されたからである。
大阪もそうした利権の巣窟である。市大府大の大学統合は、当初は「市と府の二重行政解消」という名目だったが、入学式で松井一郎は「少子化による生徒減対策」と語り、二重行政(もともとそんなものは存在しないのだが)の話は一言もなかった。しかし、生徒減対策というのも真っ赤なウソで、一番の目的は不動産利権である。
大阪公立大の新校舎建設費は1000億円と言われる。その中のどれだけが維新政治家の取り分なんだろうか。たぶん1割の100億円くらいは抜かれるのだろう。維新利権の中核部分がこの「不動産利権」である。大阪市営地下鉄を民営化したとき、さりげなく事業内容にそれまでは存在しなかった不動産開発が付け加えられた。すでに大阪メトロは民泊用に購入したホテルを安値で売却することで大きな損失を出してるが、その損失は実は誰かの利益になってるのである。大阪メトロにその物件を高値で売りつけたのはいったい誰なのか。
大阪市立の高校22校がすべて大阪府に無償譲渡されたが、その後これらの高校は大阪府独自の3年ルールの適用を受ける。つまり、3年連続で定員割れを起こせば整理統合の対象となるというルールである。その結果として、大阪市内の一等地にたくさんのタワマン用地が発生する。府立高校はほとんど郊外の二束三文の土地だったが、市立高校は交通至便な都心部にある。いったいこの土地を利用してどれだけ怪しいゼニが動くのだろうか。
この維新利権を支えるには選挙で常に勝ち続け、既得権益者であり続けなければならないわけだが、そのあたりも抜かりがない。選挙そのものに不正があって、他党に投票した票がなぜか消えてしまうのである。堺市美原区の住民が共産党の山下よしき候補に投票したはずなのに、山下議員の得票数が0票という珍事が起きた。これは開票時に明らかに不正が行われている証拠だが、堺地裁はこの訴えを却下している。明らかに不正が行われていたとしても「この程度のごまかしはノープロブレム」というのが裁判所の見解なのである。一党独裁の大阪ではもはや民主主義すら破壊されているのだ。
府会議員の定数をどんどん削減し、一人区を増やして野党候補者を当選しにくくするという「身を切る改革」が一方的に多数派の維新の会の横暴で進められて。いずれ大阪府議会議員は50人くらいにされてすべて維新議員になるのかも知れない。もはや中国共産党レベルの一党独裁体制である。
先日共産党のある議員が府議会で夢洲のカジノについて反対する意見を述べたとき、吉村知事はなんと「共産党はパチンコ依存症や公営ギャンブル廃絶のために活動すべき」と答えたそうである、これでは全く答弁になっていないのだが、その時にガラの悪い維新議員たちは一斉に「そうだそうだ」とヤジを飛ばしたらしい。大阪府議会というのはそんなひどい状態なのである。維新の会なんて半グレ集団が支配すると民主主義なんてどっかに吹っ飛んでしまい、もはや中国やロシアレベルの地獄になってしまうのだ。今の大阪には民主主義など存在しない。
テレビではいかにも頭の悪そうな吉本芸人たちが維新ヨイショ番組を作り、そこに吉村知事が出演し、ハイヒールモモコのようなクズ芸人が知事を褒めまくる。見ていて吐き気がするのでオレはすぐにチャンネルを変える。ところが大阪は日本一教育レベルが低く、学力最下位なのでそういう馬鹿番組に多くの住民が洗脳され、「維新最高」「維新はすばらしい」と刷り込まれてしまうのである。オレのような教養のあるまともな人間は馬鹿天国の大阪には似合わないのである。
こんなことを書くと「おまえは住民を馬鹿にしてるのか」と言われそうだが、事実として住民が馬鹿だから維新のような犯罪者養成政党に多数の票が集まるのである。橋下徹の戦略通りに彼らは大阪の馬鹿勢力をうまくまとめ上げることに成功したのだ。「馬鹿を騙して自分たちに投票させる」という詐欺師的戦略が成功したのが今の大阪の惨状である。大阪は梅田周辺を除いてどんどん衰退する一方だ。企業の倒産件数も東京を抜いてトップであり、儲けてるのは維新と組んで中抜きで稼いでるアパホテルとかパソナくらいである。
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