阪神開幕6連敗の記事の後に、まさかこの記事を書かなければならなくなることなど誰が予想しただろうか。オレは試合開始前に阪神の負けをほぼ確信していた。それは投手の組み合わせである。阪神の先発は12球団の開幕投手の中でもっともダメな藤浪晋太郎、方や巨人の先発は球界を代表するエースの菅野である。このような「やる前からわかってる組み合わせ」が他にあるだろうか。この時点ですでに阪神の勝率は0.01%程度だったといっても過言ではない。
案の定藤浪は初回からホームランを2本浴び、結局6失点の末に降板した。やっぱりいつもの藤浪晋太郎だった。0.01%の奇跡は今回も起きなかったのである。
阪神はショートの中野を途中からベンチに下げ、小幡をショートに入れた。そういう懲罰的な交代をさせたところで何も変わらない。本質的な間違いは、巨人が堂々とエースを先発させているのに、矢野監督が「もしかして相手が打ち損ねてラッキーな展開になればもうけもの」程度の投手を先発させていることなのである。中野に責任を押し付けることが間違ってるのである。
打てないのなら打てないなりに戦い方がある。そうした戦術的な工夫もなく無駄な攻撃を繰り返し、結局いつもの負けパターンである。仮にリードしていてもそれが守れないということは広島との3連戦がすべて逆転負けだったことから明らかだ。今の阪神はもう八方ふさがりの状態なのである。とりあえず監督を代えてリセットするしかないところまで来ているのだ。
今季、阪神優勝の確率はゼロとなった。過去に開幕7連敗したチームで優勝したチームは一つもない。優勝どころかAクラスもないのである。もうすでに今季の阪神は終ってしまったのである。これまでオレは何度も阪神のみじめな成績を見てきた筋金入りの阪神ファンだが、あえて言おう。今年の阪神はこれまでのどの阪神よりも弱いと。暗黒時代の阪神でももっとマシだったとオレは言いたいのである。
そうなると今季は楽しみ方を変えるしかない。そう、暗黒時代の阪神ファンには楽しみがあったのだ。それなりに期待できるいくつかの目標を阪神ファンは願ったのである。当時の阪神ファンの期待は「和田が首位打者を取る」とか、「新庄がカッコいいプレーを見せてくれる」くらいだったのである。今の阪神で期待できるのは「佐藤輝明のまぐれ当たりのホームラン」「近本、中野の盗塁王」くらいしかないのである。それだけを楽しみに観戦するしかないのである。しかし甲子園に行けば、観戦どころか感染しそうで怖いのがコロナ第七波である。大都市圏ではすでに新型コロナ陽性者はリバウンドの動きをしている。
今日・明日の巨人戦に阪神はおそらく負けるだろう。開幕9連敗という史上最悪の記録だけはとりあえず樹立して、そしてファンはもう勝ち負けを考えずに純粋に観戦を楽しむしかないのである。しかしバカ騒ぎはできない。ロケット風船もない。大声でヤジを飛ばすこともできない。観戦中の感染が怖いからである。
そんな負けるはずの試合を、DAZNで視聴するオレのような人間は、他球団、特に巨人ファンから「あんな弱い球団を応援するなんて馬鹿」と思われているはずである。馬鹿ではなく、ただのアホなのである。
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