阪神タイガースが開幕戦から6連敗している。その一方で広島カープが6連勝しているわけで、そんな勢いのある広島と当たってしまい、3試合連続で逆転負けするということになってしまったのである。
すべてはあの8−1からひっくり返された開幕試合のヤクルト戦に始まったのである。開幕投手を藤浪晋太郎にするという暴挙に出た矢野監督のやぶれかぶれの戦略が「もしかして当たったのか」と思ったら甘かった。今年の阪神には昨年と違ってもう抑え投手がいないのである。抑え候補として獲得したケラーという投手は全然ダメだったのである。もうどうしようもないのである。
しかし、昨年終盤の阪神の弱さを思うと、これが本来の姿なのである。今の弱い阪神こそがかつての暗黒時代の頃の阪神の姿であり、一瞬強くなったように見えても、それはただの幻想なのだ。
「阪神の優勝を3度観た者は死ぬ」と昔から言われてきた。オレは物心ついてからこれまでに3度の阪神の優勝を経験している。1985年、2003年、2005年である。すでにオレは3度見てしまったのだ。もしもオレがこれからまだ30年くらい長生きするならば、その30年間は絶対に阪神の優勝はないということになってしまう。もしもオレが突然末期ガンが発見されて余命わずか・・・ということになれば、オレが死んでから阪神には優勝のチャンスがやってくるということになるのである。こんな馬鹿な冗談を言うと、そんな迷信を信じた熱狂的阪神ファンに本当に毒を盛られそうで怖いのである。
今の阪神はどうして弱いのか。答えはすべて監督にある。矢野監督の采配には去年から何度も「?」と思わされた。間違ったその采配のせいで落とした試合は昨年は20試合くらいある。あと1勝で優勝を逃したことを思えば、矢野以外のまともな監督なら絶対に優勝できていたはずである。
その矢野監督が「今季終了後に辞める」と言い出した。なんですぐに辞めないのか。市長の座に居座る松井一郎と同じく、今の関西の二大迷惑オヤジになってしまったのが矢野監督なのである。
阪神にはいい選手が揃っている。投手陣も充実してきた。唯一欠けてるのは「すぐれた指揮官」である。それさえ満たせば毎年優勝争いができるはずである。たとえば巨人には腹立つ、じゃなかった原辰徳というかつてヤクザの美人局にひっかかって1億円払わされたと週刊誌に書かれた監督がいる。私生活には問題があるが、監督としての力量は矢野よりもはるかに上である。丸にバントをさせたり、1点を確実に取るためにスクイズを仕掛けてきたり、一人一殺の目まぐるしい投手交代をしたりとやることはとにかくセコイのだが、どん欲に勝ちを拾いに行くその精神は見習わないといけない。ところが矢野にはそんなセコさは皆無である。
糸原を5番に入れ、大山を7番に降格した。ところが大山は毎試合のようにヒットを打ち、あわてて矢野監督は大山を5番に上げ、中野を7番にした。そうしたチグハグさが今季は本当によく目立つのである。
このままいくと阪神はGWの頃にはもう自力優勝の可能性がなくなってるかも知れない。球団新記録の連敗を達成するかもしれない。
ヤクルト、広島の次のカードはなんと巨人である。開幕投手が再び中6日で登板するので、巨人は菅野だが、阪神は藤浪晋太郎である。投手のレベルが違いすぎるのである。方や日本を代表するエースであり、方やストライクを一つ取っただけで拍手されるレベルのノーコン投手である。なんでそんな最初から負けるような組み合わせにするのか。そこが矢野監督の凡将たるゆえんである。「こんなことをすると絶対負ける」ということをあっさりやってしまう愚か者、それが矢野監督なのだ。その矢野が今季は最後まで指揮を執るという。もう阪神ファンはあきらめるしかないのである。
今シーズンは3月中に終わってしまった。オレはもはやそういう気分である。矢野監督にはさっさと休養させ、阪神は監督代行を立てるべきである。
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