2021年12月17日(金) |
みんなで乳を飲め! |
携帯用URL
| |
|
年末年始に生乳が大量に余り、5000トンが廃棄される見込みになっているらしい。ちなみに「生乳」は「せいにゅう」であり、「なまちち」ではない。そう書かないと多くのエロい男どもが誤解する。「余ってるのならくれ!」とか言い出しそうである。そんな余分な乳房はないのである。乳房は崇高であり偉大なものだ。乳房は神であり、希望であり、女神である。そんなことを書こうとしているわけではないのだが。
乳が余るというのはつまり、どんどん生産されるけど消費が追い付かないということである。乳牛は毎日ずっと乳を出してるからこそ大量の生乳が生産できるのであり、「しばらく乳を出すのを休め」というわけにもいかないのである。乳を出さなかったらどういうことが起きるのかということを想像してもらいたい。
さて、生乳5000トンを消費するにはどれくらい頑張ればいいのだろうか。オレは毎日牛乳を1L飲めと言われればなんとか飲む自信はある。オレくらいに頑張る人が千人いれば約1トン消費できる。500万人いればなんとか5000トンは消費可能である。500万人の人、つまり日本人の約20人に1人くらいの割合で「牛乳めちゃ飲み」にチャレンジすれば簡単に消費できるのである。全然問題ないのである。
農業団体は自民党議員に献金するのではなく、自前でCMを打てばいいだけだ。「生乳が余っています。じゃんじゃん飲んで我々を助けてください」このようにCMを打つだけでみんな飲んでくれるだろうし、思わず協力したくなるような面白いCMを制作すればいいのである。そんな工夫もなくただ政治力で助けてもらおうとするのは甘いのである。
かつて自民党は「減反政策」という馬鹿政策で日本の農業を破壊した。おそらくこの牛乳問題も「国が買い上げて廃棄」くらいのことしか思いつかないのだろう。官僚の発想の無さにはいつも驚くのだが、今回もたいした手も打てずに農家を絶望させるだけのような気がするのだ。
食べ物を粗末にするのは申し訳ないのだが、北海道あたりで観光客向けに巨大なミルク風呂とかを作ればきっと大勢押しかけると思うのである。そのまま湯(ホットミルク)を飲むような馬鹿もいるかも知れない。酒を池に満たせば酒池肉林だが、牛乳を池に満たせば乳池肉林ということになるのだろうか。
キャンペーンを打って牛乳の消費を煽ればたちまち品不足になるだろう。そうなると今度は給食みたいに乳がないと困るところが迷惑しそうである。オレはかなり牛乳を飲む方なんだが、スーパーに陳列されてる消費期限の近い牛乳は最後はいったいどうなるのだろうか。みんな廃棄されてしまうのだろうか。そういえば昔偽装していた「雪印乳業」という会社があったが、今は「メグミルク」と社名を変えて頑張ってるようである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記