2021年11月07日(日) |
ハメこまれた人たち(アンジエス) |
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2020年夏、吉村知事が語った「年内の大阪ワクチンの治験開始」「10万、20万単位での提供」という根拠のない与太話を信じて多くの投資家が創薬ベンチャー企業であるアンジエスの株を買った。株価は2000円を超えた。アンジエスには国から100億円近い補助金も支出された。
2021年11月になって、先に完成した他の社のワクチン接種がどんどん進んでいく中でアンジエスはワクチン開発断念ということを発表した。今、アンジエスの株価は高値から1/4程度まで値下がりしている。この発表が週末になされたことを考えると週明け月曜日には株価はストップ安になるだろう。
アンジエス株の時価総額は776億円(11月5日時点)である。最高値の時はこの4倍近くあったわけで、3000億円を超えていたわけだ。吉村知事の発言を信じて投資した個人投資家たちがこの株をどの程度買ったのかはわからない。株主の中には関連企業や大学関係者もいるだろう。ただ、個人株主の損害が合計1000億円を超えることは間違いないのである。
このアンジエスという会社、オレのような投資家界隈では全く人気がない。株券印刷業とまで呼ばれている。しかし、多くの「投資はじめました」という個人投資家はそんなことは全然知らない。そこで吉村知事の発言にだまされたのである。しかも今回の総選挙の結果でもわかるように、吉村知事が過去にさまざまな悪事(武富士スラップ訴訟など)に関与してきたという黒歴史はテレビでは全く流れない。日本中で比例区を維新の会に投票した人たちはそんな事実は知らないのである。テレビではわざわざ報道しないからだ。オレは「過去に悪いことをした人間はこれからも悪いことをする」といつも思ってるのでそういう類の人間は基本的に信用しない。しかし、その悪いこと自体を知らなかったらうっかり投票してしまう可能性がある。これは誰しもそうだろう。
今すべきことは何か。高値でアンジエス株を売り抜けた人たちの中に、吉村知事の身内や関係者がいなかったかどうかの調査ではないのか。この大規模なインサイダー取引疑惑に関してきちんと調査を尽くすべきではないのか。国から出た補助金がきちんと研究開発に疲れたかどうかの検証、そして阪大の森下教授が個人的な支出や北新地での豪遊、維新の会関係者との会合ににこのゼニを使っていなかったかどうか。政治献金やパーティー券の購入で維新の会に流れていないかどうか。それを誰が調査するのか。
おそらく誰もしないのだろう。なぜか。そんなもの調べれば藪蛇である。下手にこの疑惑解明に関わったら殺されるだろう。政治権力は暴力団と密接に関係している。維新の会の議員の中には元暴力団構成員もいる。議員秘書の中には殺人未遂をする奴もいる。DV加害者の団体とも自民党や維新の会は仲がいい。もしかしたらこの記事を書いたオレに対する殺害計画がすでにどこかで進行しているかも知れないのである。
オレは正義を実行するために命をかけたいというほど立派な人間ではない。もしも殺されそうになったら悪に屈服する程度の普通の人間である。相手が家族への圧力や危険をちらつかせてきたら従うしかない状況に追い込まれるだろう。
オレはアンジエス株は買わなかった。買ってしまった人たちには株主代表訴訟の提起をお勧めする。訴えられるべきは吉村洋文である。容疑はもちろん「風説の流布」である。もしも裁判が起きればさまざまな真実が明らかになるだろう。それ以外にこの問題を解明する方法はない。
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