2021年08月02日(月) |
府県境マタギとは? |
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緊急事態宣言が発令され、都道府県境を越える移動は自粛と言うことになった。そういうわけでオレが懸念している場所が一つある。それは京都府と奈良県の境にある「イオンモール高の原店」である。このイオンモールは県境に位置してる関係で店内や駐車場など施設内のいたるところに府県境を示すラインが引かれているのである。
駐車場にも1階には白い点線、5階や屋上、屋外には黄色い点線が走っていて、柱には「奈良県」「京都府」という標識がいくつもあるという。駐車場内で事故が発生した時に京都府警と奈良県警、どちらの管轄で起きたかがわかるようにすることでスムーズに対応できるということらしい。本当にややこしい話なのである。接触地点が県境で、双方の車両の位置がそれぞれ京都府と奈良県だった場合はどうするのだろうかとオレは想像してしまうのである。もしもそういう事故が起きたら本当に面倒なのである。ただ、交通事故の届けを出す時は住所は必須なのでこれはまことに重要なことなのである。
ところがこの「県境マタギ」は自粛の対象なのだ。イオンモール店内で、県境の上で飛び跳ねたりして遊ぶということは、国の方針に逆らう罪なのである。問題行動なのである。オレは国の方針に逆らうことが大好きないわゆる「非国民」というやつなので、わざわざそのラインの上で反復横跳びをしたくなるのである。その気になれば一日に千回くらい県境マタギができそうである。
大阪から神戸に、あるいは神戸から大阪にと通勤している人も多いだろう。阪神間の尼崎、西宮、芦屋市から大阪の会社に通勤している人はたくさんいる。JRや阪急での移動に便利だからとその地域に居住する人も多い。そういう方は毎日国の方針に逆らってるのである。きっと東京に通勤している人もそうだろう。
緊急事態宣言下で国は飲食店での酒類の提供を禁止することも発表した。夜の街に対して「禁酒令」が施行されるのである。それを律義に守ったからと言ってその店が守られるわけではなく、大阪では給付金がパソナに一部ピンハネされてから何か月も遅れてやっともらえるわけで、そんなことならルールを破って営業したほうがマシと思う店主も多いだろう。実際ルール破りをしている店には客が集中するという現象が起きている。
そういえば大阪は基準を守ってる店にはゴールドステッカーを与えて酒類の提供を認めるはずだったのに、結局全面禁止ということはなんのための金札だったのかということである。もしかしたら維新の会のお友達を儲けさせるためにこの金札事業はされたのかも知れない。大阪府はこの無意味に終わったことに8億円くらいかけたらしい。税金の無駄遣いがひどいのである。そういえばあの平家物語に出てくる「禿(かむろ)」という密告部隊を思わせた見回り隊の事業はどうなったのだろうか。あれも確か民間委託で税金が無駄に投じられていたはずである。吉村洋文知事が思いつきでやることにはろくなものがないのである。
人の移動がさらなるコロナウイルスの拡散をもたらすことは間違いない。東京五輪開催が問題だったのではなく、貴重な医療リソースがそのために使われることでますます医療資源が不足し、救える命が救えなくなるということがどうやら五輪開催の最大の問題点だったようだ。小池東京都知事は「自宅を病床に」と呼び掛けているが、放置されたまま多数が適切な医療措置を受けられずに死亡することになればどう責任を取るのだろうか。たぶん五輪はこのまま会期を終えるまで通常開催され、パラリンピックは中止することになるのだろう。そのころにどんな状況が起きてるかオレには想像もつかない。
今日も多くの人が府県境マタギをするだろう。そうしないと物流はストップするし、生活していけない方が多数だからである。不要不急の府県境マタギと言えば、維新の会の議員が九州とかに出張して余計なことをしようとしているが、まん延防止しないといけないのは新型コロナウイルスではなくて維新の会かも知れない。この連中が地方自治を食い荒らしたら、公共財がどんどん維新のお友達企業に安く売り飛ばされてしまうのである。オレはその方が恐ろしいのである。
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