2021年07月24日(土) |
おひとりさまの謎 |
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学校行事で生徒を引率してUSJに出かけたときのことである。空いていることを期待したが意外と入場者は多く、人気のライドは待ち時間が60分とかになっていた。コロナ下で入場制限している割には人が多いと思ったのである。そうして並んでる時にふと気が付いたのだが、グループで来ている人以外にあきらかに一人で来ていると思われる男性、女性の存在である。黙々と一人で乗り続ける人はどういう楽しみなのだろうか。
そういうことを書くと、「おまえにはモテない男女の気持ちがわからない」と言われそうである。確かに世の中には遊園地に一緒に行く相手がいないという男女が無数に存在するからである。友人もなく恋人もいないのに遊園地には行きたいという人は普通に存在するはずである。
オレは絶叫系のライドが大好きなんだが、もしも連れがそういうのを嫌っていたらどうなるか。そんな時は一緒に乗るのをあきらめて他の安全なものに乗ればいいのだろうか。そういうときにカップルが別行動でおひとり様になるのなら理解できる。しかし、ただ黙々とライドに乗り続けるおひとり様の行動が謎である。
絶叫系と言うと富士急ハイランドや長島スパーランドである。しかし、オレの家族はそうしたものを好まない。怖がりの家系なのである。まだオレが子どもの頃の家族旅行で奈良県南部の十津川に行ったとき、父は足がすくんで谷瀬の吊り橋を渡れなかったのである。
結婚してからもそれは変わらない。オレの妻は「どうしてわざわざお金を払ってあんな怖い目にあわんとあかんの。アホやん」と冷たく言い放った。そういうわけで家族で奈良ドリームランドに行った時も、オレは木製のジェットコースター「あすか」に一人で乗ったのである。
生駒山上遊園地に行ったとき、まだ幼稚園児の長男と一緒にスクリューコースターに乗ったが、長男は絵日記に「ものすごく怖かった。二度と乗りたくない」と書いていたのである。そういう家族を持つオレが絶叫系のライドを望むなら、必然的におひとりさまになるしかないということなんだろうか。そうなると少し納得できる部分もある。
さて、オレがまだ年齢制限に引っかからずに絶叫系ライドを楽しむためには、おひとりさまになるしかないのだろうか。周囲に理解者を得られないということはそういうことである。
富士急ハイランドの「ド・ドドンパ」とかに乗れる日がいつか来るのだろうか。そういうことを語っても、家族には「アホか」と言われるだけなのである。理解者を得られないということは悲しいことなのである。
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