2021年07月08日(木) |
最悪のミルク金時 |
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オレは「ミルク金時」が好きだ。最近は手に入らないが、森永乳業のカップ入りのミルク金時をよく買っていたものである。近所のスーパーではそのかわりに最近はメイトーの「練乳金時氷」が売られている。このメイトーの練乳金時氷は、オレがこれまでに食べた中でも最悪のかき氷アイスなのである。
どういうところが最悪なのか。それは練乳を入れる位置なのだ。森永の場合、練乳は中央上部を少しくりぬいたように小豆と一緒に入っていた。蓋を取るとすぐに練乳にアクセスできるのである。おかげでオレは何度も被害に遭っている。冷凍庫にしまったはずのオレの「ミルク金時」は何度も無残な姿にされていた。誰かが勝手に練乳あずき部分だけを食べているという被害である。ミルク金時から練乳と小豆をとれば、ただの氷である。せっかくミルク金時を買ったのに、ただの氷になっているという悲劇が起きるのだ。
しかし、メイトーの「練乳金時氷」にはそんな悲劇は起きない。それは練乳の位置である。メイトーの「練乳金時氷」の練乳は、カップの一番底にだけ入ってるのである。上から食べていくと最後まで練乳が存在することに気が付かないのだ。せっかく練乳の甘さを楽しみたいと思っても、カップの底にたどり着くまで味わうことができない。そしてもっとも困ったことはカップの構造である。
メイトーのこのカップは、底の部分の構造が複雑で、スプーンの届かないくぼみが存在する。そこに練乳は貯まるのだ。せっかく練乳を味わいたいと思っても、最後にカップの底に残ってしまうのである。舐めようとしても舌が届かないのである。目の前においしいものが存在するのに、届かないもどかしさを覚えつつ、最後はカップを洗わないといけないのだ。
もっとも、カップに少し水を入れてミルクを溶かして飲み干すということも不可能ではない。しかし、それでは練乳のおいしさがきちんと味わえないのである。水に溶けた練乳と、そのままの練乳は違うのだ。
どうしてメイトーの「練乳金時氷」はこのような欠陥商品なのだろうか。通常の氷よりも比重の大きな練乳を底に入れれば、カップをさかさまにして解凍しないかぎり氷と混ざり合うことはない。輸送中に混ざらないような工夫が、この「練乳が底にある」という結果なのだろうか。もしもそうならこの商品を開発した人間は決定的なミスを犯してるのである。
シャトレーゼのミルク金時は森永に比べて練乳が少ない。しかしちゃんと練乳を味わうことはできる。ただ、量は物足りない。初めてシャトレーゼのミルク金時を食べたときの印象は「練乳少な!」だった。
しかし、メイトーはもっとひどい。入れ方に問題があるから練乳が味わえないのである。おそらく開発担当者はちゃんと食べてないはずだ。アイスの大手である赤城乳業とかセンタンとかとはまるで発想が違うのかも知れない。
オレはこのメイトーの「練乳金時氷」を二度と買わないと誓ったのである。
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