2021年06月26日(土) |
警察の横暴について |
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京都府警が京都大学熊野寮にガサ入れした。熊野寮と言えば昔からヤバい場所だった。京大生なら誰でもそこがアンタッチャブルな場所であると知っている。近づくには勇気が必要だ。熊野寮のヤバさはオレが学生の頃からちっとも変ってない。
ただ、そのガサ入れの理由が「運転免許証の住所を偽って申請したから」だった。そんなことで逮捕するのか。実際の居住地と免許証の住所の違う奴なんて山ほどいるじゃないか。そういう微罪が逮捕されるほどのことなのか。もしもオレが引っ越した時に免許証の住所変更が遅れたら逮捕されてしまうのか。それはあまりにも横暴じゃないか。
どうでもいいような微罪を口実に、熊野寮にはなんと100人以上の捜査員が投入され、中核派系の活動家と見られる男の関係先として捜索が行われたのである。オレも学生時代に中核派に誘われたことがある。もしもその時にうっかり入っていたら、今頃ガサ入れされていたかも知れないのである。
そもそもオレが学生だった時代から40年近く経ったのに、まだ中核派が活動を続けているということにオレは素直に驚いている。その不屈の精神にオレは素直に敬意を払いたいのだ。
そもそも中核派は何をしたいのだろうか。暴力革命で今の世の中を変えることができると思ってるのならよっぽどおめでたい馬鹿である。世の中を変えるためには政党を作って選挙で多数派にならないといけないわけで、破壊活動をして革命ごっこをしても何も変わらないのである。
もはやオワコンであるその中核派に対して京都府警は捜査員を100名も投入しているのだ。何か恨みでもあるのだろうか。警察の考えもオレには全く分からないのである。
中核派よりももっと危険な組織は世の中にいくらでもある。たとえば維新の会である。ここは政党に見せかけた反社会的組織で、この党に所属する議員は共産党を叩くこととゼニを稼ぐことを生きがいにしている。政務調査費の不正で除名される奴もいれば、秘書が殺人未遂で逮捕される奴もいる。議会サボって旅行する奴もいる。公安が監視しないといけないのは中核派よりも維新の会だろう。
警察が微罪でも逮捕するのは、別件で逮捕しておいて取り調べ段階で別の容疑に関して口を割らせたいからである。こんな前近代的な捜査手法や取り調べが今でも行われているわけで、日本の警察がいかに時代遅れの組織であるかがよくわかるだろう。オレの家の近くで起きた殺人事件は結局迷宮入りしているが、物陰に隠れて無意味な交通取り締まりをすることくらいしか能がなく、うっかり免許更新に行くと交通安全協会費という払わなくてもいいゼニをぼったくろうとする田舎警察にまともな捜査能力がないことは住民にはもはや周知のことである。
さて、京都府警は京大熊野寮にガサ入れして何か成果があったのだろうか。どうせそんなところからはたいしたものは出てこないのである。熊野寮には中核派とは無関係な一般の学生もたくさん住んでいる。静かな生活を妨害されて本当に迷惑な話である。
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