阪神タイガースが韓国球界で二冠王だったという触れ込みで獲得したロハス・ジュニアだが不振が続いている。記録更新した20打席連続ノーヒットとか、打率が0割台とか、もうどうしようもない結果である。二軍でも打ててなかったのに、大金をはたいたので使わないといけないということのようである。
もしもこのダメ外人の来日がキャンプに間に合っていて、開幕戦から出ていたら阪神の今季の首位はなかっただろう。暗黒時代に繰り返されてきた「4番のダメ外人が打たない」という悲劇がなかったから今年は開幕ダッシュできたのである。
阪神の好調の理由の一つが得点圏打率の高さである。特に7番を打つ捕手の梅野がいい。しかし、梅野が打てた理由は彼の前の打順を怪物級の新人、佐藤輝明が打っていたからである。対戦する投手はホームランを打たれまいと神経をすり減らし、その結果として次打者である梅野にタイムリーを打たれるというパターンが多かったのだ。
ところが阪神は大山が欠場していた時期、6番にあろうことかロハスを入れた。もちろんロハスは全く打てない。そしてロハスが打てないことでその後を打つことになる梅野も打てなくなったのである。
交流戦が始まり、ロッテとの第二戦を阪神は落としたがその最後の打者はロハスだった。ロハスは最後の打席はレフトへのファールフライに終わったのだが、矢野監督はその打球が防球ネットに触れてると抗議したが実らなかった。オレはその抗議を「なんと馬鹿馬鹿しく意味のない行為だろうか」とあきれていた。仮にその抗議が実ったとしても、再度打つチャンスを与えられたロハスはどうせ三振である。矢野監督はその無意味な抗議をする前に、ロハスを先発メンバーとして使ってることが誤りだったことに気づくべきなのだ。先の自分が大きな失敗をしているのに、それをこんな情けない抗議でごまかそうとすることはなんと愚かなことか。
完封負けした西武との第二戦に懲りたのか、第三戦では六番の打順に糸井嘉男が入った。過去に対戦したことのあるパリーグの投手にとって、糸井の存在は脅威である。糸井はちゃんと期待に応えて一回目の打席でいきなり二点本塁打を放ったのだ。この日の糸井は全打席で出塁するという形でスタメン起用したことに対して応えて結果を出した。そして糸井の後を打つ梅野もまた本塁打と三塁打という長打二本を放って、阪神が乱打戦を制した立役者になったのである。前を打つ打者の違いというのはこれほど大きいのである。それを矢野監督は理解してロハスを二軍に落とさないといけないのだ。
今季の糸井嘉男はスタメン起用された3試合ですべて本塁打を放っている。佐藤輝明の加入でポジションを奪われた彼が奮起して結果を出しているということは誰の目にも明らかである。指名打者で起用してもらえる機会のある交流戦でこうして彼が活躍してくれたことで、西武ライオンズに勝ち越すことができたのである。
交流戦はこれで2チームとの対戦を終えた。阪神はなんとかここまでを5割で乗り切っている。甲子園でのソフトバンクとの対戦を仮想日本シリーズととらえて、しっかり叩いてもらいたいのである。今年こそ日本一である。
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