日本で一番儲かってる企業はどこか。それはトヨタ自動車ではなく、なんとあの禿、いや孫正義の率いるソフトバンクグループの利益が4兆円を超えるというとてつもない額だったことにオレは呆れたのである。実際にものを作って売るのではなく、投資という他力本願、いわば他人のふんどしで相撲を取るという手法で利益を得るという虚業の会社が利益1位ということはとても残念なことなのである。
90年代はじめのあのバブルの頃、まともな製造業の企業までも本業そっちのけに土地ころがしや株取引で利益を出そうとした。その結果があの大暴落と失われた30年に至ったことを思えば、ソフトバンクのような虚業が利益を4兆円も出せるということは決して正常な資本主義経済の姿であるとは思えないのである。
株価が上がってるから景気がいいというわけではない。日経平均が上昇してもそれで儲かるのは株を持ってる一部の金持ちや投資家だけである。そして多くの企業が株を持ち合ってるので含み資産は増える。最終的にそれが人件費を押し上げればいいのだが、残念ながら平均給与は下がっている。本来労働者への賃金に回るべきゼニは企業の内部留保と派遣会社の利益に化けてしまった。だからいつまでたっても景気は良くならない。
ソフトバンクの出した4兆円の利益はすぐに他の事業の投資に回されているわけで、それが常にうまくいくとも限らないのである。投資で4兆円稼げるということは、逆に4兆円の損失を出すことだってあるということだ。
株価が永遠に上がり続けるわけではない。今の株高もいつかは終わる。NY市場は金利上昇を受けて大きく下げた。これが一時的なものかそうでないかはわからないが、ワクチン接種が進んでアメリカの社会がいち早く正常化するならば、長期金利が上昇することになり、今のようなカネ余り現象はかなり規模が縮小するだろう。
コロナ禍で多くの企業の業績が悪化した。外食産業は特に大きな打撃を受けた。そうした企業の生き残り戦略というのは多くの人をリストラすることだった。非正規雇用がかなりの割合を占める今の雇用実態は、このような場面で企業にとってかなり有利に働くのである。
難民として日本で暮らすことを希望する人が受け入れらずに強制送還されて母国で迫害に遭うことを余儀なくされる。日本はどうしてこんなにも思いやりのない国になってしまったのだろうか。
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