2021年03月30日(火) |
子宮頸がんワクチンは男に打て |
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子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起きるがんである。このウイルスは子宮頸がん以外にも中咽頭がんや肛門がん、さらには直腸がん、陰茎がん、性感染症である尖圭(せんけい)コンジローマなどの原因になることが明らかになっている。つまり、男性も女性もこのHPVの感染を避けなければならないのである。それにはワクチンを接種するしかないのである。
ところが日本は現在、HPVワクチンの接種に関して先進諸国の中できわめて異常なほどに接種率が低いという状況に陥っている。その理由はこのワクチン接種による副作用が報道され、副作用によって車いす生活になってしまったとか、学校に通えなくなったなどと主張する方が裁判を起こしたからである。不思議なことにこのような副作用が報告されるのは日本だけのようである。だからオレはこの副作用に関しては少し懐疑的なのである。
現在日本ではこのHPV4価ワクチンを2013年から定期接種化している。対象は小学6年生から高校1年生相当である。ただ、政府が積極的勧奨していないこともあり、接種率は当初の70%からどんどん低下して現在は1%未満である。しかし、どうして女子だけに接種するのだろうか。性感染症は男女ともにかかるのであり、だったら男性にも積極的に接種すればいいし、その結果として多くのがんの可能性を防げるのだからメリットだとオレは思うのだ。たとえHPVウイルスに感染している女性と性交渉があったとしても、男性がワクチンを接種してることによって感染拡大を防げるのなら意味がある。
今のような接種率1%未満という状況は、HPVウイルスに感染してる男女で不特定多数の相手と性交渉を持つような人がどんどん感染を拡大してることにつながるのだ。これは今すぐに改善すべき状況ではないのか。
しかし、このHPV4価ワクチンを自費で接種するのにかかる費用は4〜5万円もするのである。いくら意識が高くてもこの費用ならためらう人が多いだろうし、不特定多数の相手と無防備に性交渉を行うような意識の低い人が、自費で4〜5万円も負担するわけがないのである。AV業界で男優女優には必ずワクチンを接種させているという意識高い系の会社も聞いたことがない。AV女優のコロナ陽性を隠して撮影させるくらいだから、ワクチンで性感染症予防なんてことまでやってくれるはずがないのである。
子宮頸がんを予防するために女性にだけHPV4価ワクチンを接種義務化しようとした政策は誤りであった。男女ともにHPVウイルスに感染する可能性は同じようにあるのだから、推奨してる年齢の女性だけではなく男性にも無償で接種機会を与えるべきなのだ。一生童貞で終わることを心に決めている魔法使い候補以外の男性は、すべてこのHPV4価ワクチンを接種せよというのがオレの主張である。
オレの主張は決して荒唐無稽ではない。外国では男性の接種を推奨している国がある。性感染症が蔓延することは決してよいことではないし、子宮頸がんで亡くなる人以外にも多くのがんを未然に防げるこのワクチンの効果は極めて大きいとオレは思うのである。若い男性の中で現代の在原業平や世之介、光源氏を目指すような大きな志のある人は、自費でワクチン接種すべきである。たかが4〜5万である。
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