2021年02月05日(金) |
先生、オシッコ! |
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10年間勤務した公立高校から男子校に移籍して最初に驚いたことは、授業中にトイレに行くことを告げる生徒が存在することだった。トイレは休み時間に済ませるものであるという当然のことが、男子校ではなぜか徹底されてなかったのである。これは日本中の男子校に存在する普遍的な現象である。教室に女子がいると恥ずかしさやテレがあるから言えないことが、男子校なら言えてしまうのである。では女子校はどうなのか。それは女子校に通った方から教えてもらいたいのである、
共学校と男子校を比較した場合、男子校は精神年齢の発達が遅れるということが言われる。それは中学から男子校で学ぶ生徒よりも3年間公立中学にいて、高校受験を経て入学してくる生徒の方が大人であることからも明らかだ。中学生、高校生にもなってトイレトレーングができていないという点で明らかに幼さが残っているのである。
幼さということはさまざまな行動面にも現れる。もちろん受験勉強するという上で男女別学というのは恋愛に余計なエネルギーを使わなくてもいいわけで環境としては優れている。しかし、社会性やマナーを身につける上では共学の方が上である。
授業中にトイレに行くことは我慢したほうがいいのかしないほうがいいのか。年を取ってトイレが近くなったオレは映画館では上映前に必ずトイレに行く。途中でトイレに行きたくなってしまうといい場面を見逃すかも知れない。だからそんなことがないように途中でトイレに行くのである。しかし上映時間の終わりの方になると尿意が発生し、必死で我慢して終わればトイレに直行するということもある。3時間の映画なら途中にトイレ休憩が欲しいのである。
授業中にトイレに行こうとする生徒の中にたまにいるのは、きわめて幼稚なタイプである。休み時間はまず遊ぶことしか考えてなくて、ぎりぎりまで遊んでそしてチャイムが鳴って教室に戻ってきて、そのまま授業が始まりトイレに行ってないので「先生トイレ!」と手をあげるのだ。こういう生徒ははっきり言ってものすごく困る迷惑な生徒である。もちろん人権派の方々は「トイレに行くのは基本的人権だ! 侵害するな」と主張するだろう。しかし問題は「休み時間のうちにトイレに行っておく」という基本的なマナーが身に付いていないことなのである。ペットの犬でも散歩のときに「今のうちにオシッコしておかないと」とわきまえて行動できるのである。散歩のときにめいっぱいはしゃいで、帰宅してからリビングにオシッコするような馬鹿犬がどれだけいるのかわからないが、少なくとも休み時間にトイレに行くことを優先できてない生徒はペットの犬に負けているのである。
このようなトイレの習慣についてあれこれと考えると果てしなく話が続くのである。オレは女性をクルマに乗せてエスコートする時に「トイレに行きたくなったら遠慮なく言ってね。恥ずかしいことじゃないのだから」と先に言う。今はコンビニとかいろんなところにトイレがあるのでどこでも停まって用を足せるからだ。
ただ、オシッコと違って突然やってくるものがある。それは柔らかいウ〇コである。これが腹痛と共に突然襲来すると一刻を争う危険事態なのである。授業中であってもどんな時であっても最優先である。そういうときはオレも「一刻も早く行け!」「GO GO GO!」と叫ぶだろう。もしも間に合わなくて大爆発した場合、本当に悲惨なことになるからである。保育所や幼稚園では時にそういう大爆発があるという。現場の方々の苦労は大変なものであると想像できる。おそらく老人施設でもそうしたことは起きているのだろう。せめてその苦労を味わう方々にはちゃんと待遇面でカバーしてあげて欲しいのである。
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