2020年10月22日(木) |
USAという巨大な原始国家 |
携帯用URL
| |
|
民主主義とは正当な選挙を行って当選した人が政治を運営する制度である。その根幹は不正のない選挙だ。日本ではたまに田舎で不正な選挙が行われ、特定候補者の票が捨てられたり、無効票のカウントにおかしなことが起きているがおおむねまともな選挙が行われているだろうと思うのである。もっとも菅義偉みたいなクズが自分に有利なように法律を捻じ曲げだした今、未来の日本に民主主義が存続するかどうかはわからないのだが。
アメリカで行われている郵便投票という制度がある。国土が広大なので投票所が遠い人もいるわけで、制度自体は別に問題ないと思うのだがその投票を受け付ける郵政公社が実はすでに機能不全なのである。
日本でも郵政民営化のために質の低下が起きた。配るのが面倒だから郵便物を大量に捨てるとか、現金書留を抜き取るとかいう事件が報道されている。身分の保証された公務員であることと、いつでも解雇可能な非正規雇用であるということには雲泥の差があるわけで、そんな不安定な身分だから「失ってもOK」ということで仕事の責任感が失われるのである。
もっとも身分保証がすべてよいというわけでもなく、裁判官などは身分は保証されてるけど左遷されるからお上に逆らった判決を出さないということが起きる。これなどは逆にして、左遷されて田舎に行けば給料が増えるとかいうようにして裁判官が公平な判決を下す仕組みを作らないとだめである。キャリアを目指して出世するけど給料は安いというグループと、田舎のドサ回りだけど給料はめちゃくちゃいいというグループに分ければいいわけのことである。正義感のない馬鹿はキャリアを目指すだろうし、志の高いまともな裁判官は高給だけは保証してやればいいのである。それが逆だから正義感の欠けた裁判官が増えるのである。
アメリカの郵便事情は深刻である。まともに小包が届かない。20個送れば3個がなくなるというレベルらしい。もはや文化国家ではないのである。江戸時代の日本よりもダメなのである。
デモが起きれば暴徒による打ちこわしや略奪が起き、人種差別という悪弊はいつまでもなくならない。年間に何万人もの行方不明者が出る。子どもや女性を誘拐して人身売買組織に売り飛ばしたりすることが発生している。誰もが簡単に銃を所持できるので年間に銃によって自殺する人や殺される人が1万人以上いる。それを文化国家といえるのだろうか。そこにあるにはゼニが万能な弱肉強食の強欲資本主義であり、貧しい人間が徹底的に搾取できる社会である。
貧富の差がどんどん拡大し、金持ちや政権に近い連中がマスコミを支配するようになった今の日本は確実にアメリカという腐った国家に近づいている。橋下徹とか竹中平蔵のような政権に近い連中が目指してるのはまさに強欲資本主義なのである。消費税の税率上昇と並行して大企業の支払う法人税が減少し、所得税の累進税率も緩和された。貧民からの搾取の一方で金持ち優遇を推進すれば日本は確実にアメリカになっていく。大統領になればオレよりも所得税を払わなくて済むのである。
強欲資本主義か、それとも共産党一党支配か、世界の趨勢はこの二択という危険な流れになっている。オレは日本の目指すべき姿は第三極しかないと思っている。中国ともアメリカとも距離を置いて、日本と民主主義の価値観を同じくする欧州の諸国やアジアの諸国と連帯することである。このような理想を掲げる政党は一つもない。
それを実現する方法は一つしかない。どの政党にも所属しない無党派の市民を集めて新党を立ち上げ、政権を取ることである。もしもオレがまだ20代の若者だったならばそのことに気づいて人生を賭けただろう。しかし、残念なことにオレがそのことに気づいたのはあまりにも遅かった。もう人生はほとんど残されてない。
オレのこの記事を読んでいる人の中には10代、20代の若者もいる。キミたちにオレはその夢を託したい。どうか日本が真の平和国家として歩んでいける未来を目指してほしい。それが実現すれば人類にはまだ未来がある。
もしもそうした未来が実現しなかったらどうなるか。米中二国が衝突して世界戦争が起き、人類が滅びるだけである。誰にもそれを止めることはできない。トランプのような人間を大統領にしてしまったアメリカは自滅する前に中国と大戦争をしそうな気がするのだ。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記