2020年09月08日(火) |
日産自動車はつぶすべきである |
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コロナ不況の中で日産自動車が危機に陥ってるという。オレは日産というのは構造的に問題を抱えた会社だと思っているので、こうして危機に陥ってるという報道を知っても自業自得だという気がするのだが、ただそこで働いている労働者のみなさん、そして下請け会社の方々にとっては本当に御気の毒だと思うのである。この会社がダメなのは役員たちの隠蔽体質や、自分の報酬しか考えていないという自分勝手なところにあると思うのだ。ホンダなどとは志が違うのである。
日本にはもう一つ三菱自動車というダメ会社があって、そこが日産と提携したのはダメの2乗みたいなもので企業文化の改革につながらないのは自明なのだが、今回の政府による救済もダメな会社を無意味に延命させるだけで根本的な救済にはならないのである。
国民の税金から支出される可能性のある1000億円は、もしかしたら高額の役員報酬に支出されるかも知れないのである。日産の再建計画の中に役員全員クビとか、幹部社員の大幅減俸ということは含まれてるのだろうか。おそらくそんな内容ではないはずだ。そもそもまともに売れて利益の出せる車がノートEパワーしかないのである。エルグランドは設計の古さゆえにアルファードやベルファイヤに負け、人気車種だったはずのスカイラインはいつのまにか消滅寸前となり、一大ブームを巻き起こしたリッターカーのマーチはいつのまにか不人気車となってしまった。せっかく日産が開拓したマーケットもすぐに競合他社に奪われてしまうのである。いかにお気楽な経営姿勢かということである。
先日「みんカラ」というサイトに日産自動車のひどいクレーム対応のことが投稿されていた。エアコンの吹き出し口の左右から出てくる空気の温度が10度も違うというひどい不具合である。それが修理しても直らなかったわけで、もしもそんなことが直せないのなら日産の技術力がいかに情けないかということであるし、同様の故障が同じ車で報告されているということはそれは欠陥だし、どうしても直せないのならもうクルマを新車交換するくらいのものだとオレは思うのである。ところが日産は「そういう仕様ですから」と開き直ったのである。お客さんの目線に立つことがなく、重大な欠陥や故障であってもなかったことで済ませようとする日産自動車の体質がもうおかしいことは明らかである。
考えたらオレもその昔、日産EXAというクルマに乗ってる時にパワーウインドウの不具合があって、ディーラーに修理を出したのに直らず、それで再度修理に出したのだがもう一度同じ金額を請求されてあきれたことがある。修理したのにちゃんと直せなかったのはディーラーやメーカー側の責任である。それなのにもう一度修理費を請求するとはどういうことか。オレは怒って払わなかった。そのうえで厳重に抗議した。三度目に同じ個所が故障のために破損したとき、オレはもう修理せずに破損したゴムの部分に黒いガムテープを貼って補強したまま乗り続けた。
よくお世話になってる修理工場では「日産車はいつも同じ場所が壊れる」とはっきり語っていた。そういう欠陥を放置しているのがおそらく日産という企業の体質なんだろう。もはやそれは回復不能である。オレはガソリン車の日産ノートを運転したことがあるが、同じ小型車のマツダ・デミオとは比べ物にならないほど性能が劣っていた。サスペンションは柔らかすぎ、エンジンはパワーがまるでなく、坂を満足に登れないし燃費は悪い。こういうダメなクルマをだまされて買う被害者がいることを哀れに思ったのである。これはクルマというよりも屑鉄である。
そんなダメ会社、日産自動車がコロナ禍で経営不振になるのはある意味自業自得の部分があるのだが、運転資金さえも不足した日産へ日本政策投資銀行が5月に決めた融資1800億円のうちの1300億円に政府保証がつくというのはオレは反対だ。もしもそんな条件を付けるならばそれなりの対応があるだろう。今苦しんでるのは日産だけではない。どうしてそんな不公平なことを・・・と思うがもしかしたら高額報酬の役員の中には官僚からの天下りもいるのかも知れない。
大企業が経営不振になると必ず言われることが、「大きすぎてつぶせない」ということである。だからこそその原因をはっきりさせて、黒字が出るような体質に生まれ変わらせることが必要なのだ。どうしてそれができないのか。
かつては日産ファンだったオレがどうして離れたのか。どうして日産車の人気がなくなったのか。そういうことを全く理解していない今の日産自動車の幹部にはもうこの会社は立て直せない。このまま滅びるだけである。政府の支援も無駄に終わるだろうし、日産も最後は中国企業の傘下に入るしかなくなるだろう。
ゴーンはコストカットによって日産を黒字にしたが、それは単に患部を切除しただけであり下請けの利益をもぎ取っただけである、そんなものは成功験でもなんでもないのに、あの守銭奴のミスター・ビーンをのさばらせた結果、会社がダメになってしまったのである。もはや何の打つ手も残されてないのかも知れない。
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