2020年08月15日(土) |
真の反戦平和とは何か? |
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今日は終戦記念日である。日本はアメリカやイギリスなどの欧米諸国が勝手に決めた世界秩序や白人優越主義の思想を破壊しようとして無謀な戦争を挑んで敗れ、無条件降伏して国土は占領された。それはまぎれもない事実である。軍事費を拡大し、国民に犠牲を強いる戦争に突入した当時の政府中枢の連中はその戦争に敗れた時のことを何も考えてなかった。戦争末期には「一億玉砕」などというスローガンを掲げる者までいた。もしもそんなことになれば今の日本という国家は存在しなかっただろう。
あの敗戦を通じて我々は戦争の悲惨さと無益さを骨の髄まで思い知らされた。「二度と戦争はしない」ということを国是としたことは当然の帰結である。ただ、日本人がそうして反戦を望んでも他の国がそのように行動したわけではなく、日本は「国土の防衛」という役割をアメリカの下請け企業のように基地やゼニを提供することで半ば肩代わりしてもらった。結果として政治家の多くはアメリカの奴隷となり、アメリカの持つ核兵器に対して文句も言えない腰抜けになった。
つまり、日本国憲法9条の不戦の精神はただの偽善だったのである。自分たちは戦争をしないと言いながら、米国の武力行使は容認した。古くはベトナム戦争を擁護した佐藤栄作にはじまり、アメリカの湾岸戦争やイラン・アフガン侵攻に対しても日本政府は否定しなかった。そんな情けない偽善国家だったのである。憲法9条の精神などそこにはカケラもないのだ。
真の反戦平和とはどうすることか。それは世界中で起きるあらゆる軍事的行為を否定し、すべての核兵器に反対し、軍需産業に対して「NO!」と言えるようになることだ。世界の指導者が「軍備廃止」という理想に向かって話し合えるような場を日本が作ることだ。全く役に立たない今の国連なんてものを全否定し、真に世界平和のための機関を設立してそこで世界の多くの国と強調することだ。習近平の覇権主義に対して「おまえが一番間違ってるんだクソ野郎!」と国際的な会議の場で面罵できることだ。それが真の「サムライスピリット」ではないのか。「武士道」とは無差別に他者を傷つけるならず者から弱者を守り、卑怯なことを許さない精神ではなかったか。
世界を覆うコロナ禍によって多くの産業がダメージを受けた。唯一無傷なのは軍需産業である。そしてこの軍需産業というものが実は一番厄介なのだ。彼らこそが「反戦平和」という立場の最大の敵である。「反戦平和」をこうして堂々と主張するオレの敵は実はアメリカの巨大な軍産複合体なのである。
オレはアメリカの下請け企業を目指す政治家を支持しない。オレが支持するのはオレの理想とする核兵器のない世界を目指すような政治家である。いますぐに日米安保条約を廃棄し、日本国内の米軍基地をすべて廃止すること。アメリカと中国の両国の覇権主義に対して堂々と批判し、「戦争したいならおまえらで勝手にやって勝手に滅べ」と日本の無関係さを強調すること。そして世界中の核を持たない国と連帯して核廃絶を叫ぶことがオレの主張であり、その考えに近い人だけをオレは支持したいのである。
もしも世界の国々が軍備を捨てて、そのためにかかるゼニをまともに役立てるならば多くの貧困がなくなるだろうし、多くの人が難民として生涯を送るような悲劇もなくせるだろう。
恐竜が巨大隕石で滅んだように、世界は核戦争で確実に滅ぶ。それは何年後か何十年後か何百年後かはわからない。今後も出現するであろうプーチンや習近平のような独裁者が世界を滅ぼすのは間違いない。オレはそれを食い止めたい。もしもそうした政治家を世界が必要とするならば、それは日本の役割であるとオレは思っている。アメリカの下請けから脱して日本が真の平和国家であることを宣言した時、はじめて世界は滅びの道から救われる光明を持てるのだとオレは思っている。
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