2020年08月12日(水) |
周庭さんを日本へ |
携帯用URL
| |
|
香港で民主化運動のリーダーとして活動していた周庭(アグネス・チョウ)さんが国家安全法違反で逮捕された。今は釈放されているが、いずれまた警察に逮捕拘束されることは間違いない。オレは日本政府が彼女やその仲間の活動家たちを救済してくれることを希望している。彼女らに特別永久在留許可を政府が与えることで事実上の亡命を可能にすればいいのである。
世界の各国は中国包囲網にシフトしている。主要国の中でどちらにつくのかの旗幟を不鮮明にしているのは日本くらいである。自民党幹部の中にはまだ習近平を国賓として招くことをあきらめていない二階俊博のような中国政府の工作員もいるわけで、下手をすると中国政府支持に回って世界の嫌われ者になってしまう可能性もあるのだ。
8月10日に香港人の有志団体が国会議事堂の前に集まり、日本政府に対して人権侵害などを受けた香港人への特別在留許可の付与など6つの項目を求めた。それは次の内容である。
・香港市民を含む包括的な人権侵害に対する調査の実施
・就労ビザ、ワーキングホリデービザなどの取得基準の緩和
・在留中の香港市民のビザの延長
・入国後14日間の隔離とPCR検査を条件に、深刻な人権侵害が認められるなど緊急避難が必要な香港市民に対する特別在留許可の付与
・社会活動に参加し実刑判決を受けた場合、これを政治罪とみなし、入管法に基づき日本への上陸を許可する
・新たに日本でビジネスを行い、香港市民を積極的に雇用する企業に対する優遇措置の適用
基本的に日本の政治家は腰抜けばかりだし、このような6項目を受け入れて香港人を守ることなど誰も考えないだろう。武士道精神も義の心も、今の与党のクズは誰も持っていない。だから安倍晋三みたいな恥知らずを総裁として担げるのである。そんなクズが自分たちのトップであることなど、まともな精神の持ち主にはとうてい耐えられないことである。クズだから平気なのである。
もしもオレが日本の総理ならば、香港からの亡命を無制限に受け入れることを表明し、その中に潜入しようとする中国共産党の工作員がいれば死刑にすると宣言するだろう。その理由として「それが日本の示せる義だ」とだけ答える。迫害を受けている人、政治的に弾圧されている人を救うのは「義」以外の何ものでもない。そして逆に習近平に対して、「なんだおまえは中国人なのに論語も孟子も読んでないのか。教養がないな。」と嘲笑するだろう。世界のどの政治家がこのことを習近平に対して指摘しただろうか。まともな教養のある日本人なら高校の古典の授業で『論語』や『孟子』に触れてるはずである。
周庭さんは欅坂46の『不協和音』という曲が好きだという。オレも好きだ。『サイレント・マジョリティ』も好きだ。日本の若者はどうしてその曲の歌詞にあるメッセージ性に気づかないのだろうか。どうしてCDは買うのに投票には行かないのだろうか。真のファンならその中に込められたメッセージを理解して自分の行動を変えるはずである。単なるファッションとして聴いてるだけのDQNどもとオレは違うのである。チャラチャラした愛や恋を歌う中味のない歌とは全く違うのだ。
周庭さんを受け入れるのは日本しかない。彼女は警察に連行される時、毅然とした態度で堂々と報道カメラの前を歩いたという。何も間違ったことはしていないという信念を貫き通した態度だったそうだ。
日本には「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」ということわざもある。中国からの引き渡し要求を毅然とはねつけることが日本の示せる良心である。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記