2020年08月09日(日) |
政府から強盗する方法 |
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強盗キャンペーンのおかげなのか、日本中でこの連休に旅行する人が爆発的に増えているという。しかしその人の中にはこのスキームを悪用している人がいるのではないかとオレは勘ぐってしまうのである。
たとえばここにホテルを経営している客無貧造(きゃくなしひんぞう)という哀れな男がいたとする。彼の離婚した妻の子である似糸漫喫(にいとまんきつ)は東京でニート生活を送っていた。彼は息子の似糸と示し合わせて、このキャンペーンを利用して一儲けすることをたくらんだ。
まず、似糸が客無のホテルに宿泊予約を入れる。素泊まり4万円という高額な予約である。しかし、これは実際は「カラ予約」であり、実際の宿泊行為は発生していなかった。ところが似糸は実際に宿泊したかのように帳簿類を偽装した。4万円の35%である14000円は客無のホテルに国から支払われ、そして息子の似糸は7000円分のポイントを受け取ることになる。こうしてまんまと合計2万円を国から詐取することに客無親子は成功したのである。客無と似糸の親子関係など第三者にはわからないわけだし、そもそもこのようなスキームはホテル側と客側が共謀すればいくらでも実行できるわけである。旅行会社が実際には販売されていない架空の旅行商品を仕立て上げて、国から補助金を大量に受け取り、それをホテル側と折半する可能性だってあるのだ。
オレのような素人が考え付くくらいだから、世の中の悪事に知恵の働く人間たちは当然のようにこの仕組みを利用して荒稼ぎしているだろう。そしてそのたくらみがバレそうになったら政治家に献金して根回ししたりしてなかったことにしようとするだろう。
実際は営業していない幽霊ホテルを暴力団が買い取り、そこに組員が大量に宿泊したことにして補助金を国から受け取るという組織犯罪は必ず起きているはずだ。強盗キャンペーンを利用した大量の案件をチェックすればそれは容易に看破できるだろう。ただ、それは面倒なことなのできちんとチェックされないような気もするし、ごく一部だけをチェックしていかにも「仕事してます感」を出そうとするのかも知れない。お役所というのはそういうものである。
オレはそれほど善良な人間ではないと思う。だからこのような腹黒いことを考えてしまうのである。きっと世の中の人間の多くは善意に溢れていてそのようなことは思いもしないし、補助金を詐取するなんてヤツはいないと信じているのだろう。電通などの企業が受け取るこのキャンペーンの手数料が3000億円と知ってろくなもんじゃねえと憤る人たちも、さらにそのゼニで金儲けする人がいると知ればさらに激怒するだろう。
日本中に感染拡大を招いたこの強盗キャンペーンという失政は、世界中に日本政府の愚かさをアピールし、とても五輪開催できるような国ではないと思わせるに十分である。安倍晋三、あんたの政権はもうおしまいDEATH!
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