2020年08月06日(木) |
自転車でもあおり運転? |
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思わず爆笑したくなるようなニュース記事を見た。朝日新聞の記事なのでまず記事本文を引用したい。
自転車で1.6キロあおり運転? 傷害容疑で男を逮捕
朝日新聞社 2020/08/06 05:30
自転車で追い抜かれたことに腹を立て、約1・6キロにわたってロードバイクで男子中学生を追いかけて押し倒したとして、福岡県警は5日、福岡市南区の無職の男(66)を傷害容疑で逮捕し、発表した。「追い抜いた時にこけた音はしたが押してはいない」と容疑を否認しているという。
西署によると、男は7月19日午後1時20分ごろ、自転車で追い抜いた帰宅途中の中学生の男子生徒を追いかけ、走行中の男子生徒の背中を押し、自転車ごと転倒させて打撲などのけがを負わせた疑いがある。
男は信号で止まった男子生徒に「スピード出しすぎだ。警察行くぞ」と声を掛け、恐怖を感じて逃げた男子中学生を約1・6キロにわたってロードバイクで追いかけたという。
男はロードバイクの愛好家で、自らインターネット上に公開していたロードバイクの画像などから特定されたという。男子生徒は一般的な自転車に乗っていたという。
ロードバイクに乗ってるくせに一般の自転車に追い抜かれたという。それだけでもこの66歳の男がヘタレということがよくわかる。もっとも66歳という年齢を考えたら男子中学生に負けるのは普通のことかも知れない。
男子中学生が自転車でスピードを出すことは普通のことである。老人のロードバイクよりも速いことも普通のことだ。サイクリング部で現役の頃のオレは絶対に原付バイクよりも速く走っていた。ロードレーサーに乗ってる時は時速40キロくらいは普通に出していたはずだ。それは自転車の性能云々よりも日常的にトレーニングしていたからである。
このロードバイクの老人は自分の走りに自信があったのだろう。だから自分を軽々と抜く中学生が許せなかったのだろう。しかし、ママチャリで速く走る若者は現実に存在するのである。そんなことは『弱虫ペダル』を読めばわかるのである。主人公の小野田坂道はママチャリで秋葉原に通い続けて速くなったのである。女子競輪の選手の中にもママチャリで子ども二人を乗せて爆走し続けた結果速くなったという方がいらっしゃったのである。もちろんオレも高校時代、学校までの約二キロを自転車でいつも全力疾走だった。それは単にいつも遅刻ギリギリの時間に家を出ていたからであるが。
老人は中学生に追いつこうと1.6キロもの間追跡した。そのまま振り切ってしまえばよかったのだが、中学生もそこまでは速くなかったのかも知れない。結果として追いつかれて押し倒されるという結末を迎える。自転車の速さで勝負したらいいのにそこで暴力で決着を付けようとするのは実に情けないのである。自転車に乗ることを愛する者の一人として、こんなヤツからは自転車に乗る資格を奪ってもらいたい。この老人は顔と名前をさらしてもらいたいのである。
オレももう老人だ。クルマはゆっくり安全に走ることを心掛けているし、制限速度はたいてい守っている。もう速度違反の取り締まりをおそれることもない。自転車で暴走する体力も残っていない。中学生と競争できるほどの体力の有り余ってるこの老人のことを少しらやましくも思うのである。ネット上に公開されているそうだが、このジジイはどんなロードバクに乗ってるのだろうかと興味を持ったのである。
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