2020年07月27日(月) |
ウイグル自治区で起きていること |
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ついに世界の多くのリーダーがウイグル自治区で中国共産党が進めている非道な行為に対して発言し始めた。BBCはそこで起きている人権抑圧を告発する番組を制作している。しかし日本のマスコミは一切このことには触れない。大手新聞もテレビ番組もその事実を伝えない。ヒトラーがユダヤ人に対して行ったようなことが21世紀の現代に起きているという事実をどうして報道しないのか。そんなに中国政府が怖いのか。真実を伝え、正義を語ることがマスコミの果たす役割ではないのか。日本が真に平和を愛し、日本国憲法の精神を世界に伝えたいならば、武力による世界支配を目指し、その手始めに香港や台湾を武力併合しようとしている中国をこそ批判すべきではないのか。
ウイグル自治区では今、文化的侵略が起きている。学校では中国語教育が押し付けられ、。ウイグル語の研究者は突然拘束され、出版社は弾圧を受けて閉鎖させられている。行方不明になった人々はどうしているのか。収容所にいるのか、それともすでに殺されてしまったのかはわからない。
子どもたちが学校で中国語で教育を受け、親世代との間に文化的、言語的断絶が起きるということはどういうことかわかるだろうか。
日本はかつてアイヌ文化と琉球文化を弾圧した。小学校の設置、そこで行われる日本語教育がもともと存在した言語や文化を破壊していった。それは間違った行為であったとオレは思っている。その過程で失われてしまったものはその多くがもう取り戻せないのである。琉球語やアイヌ語を母語として日常的に使用する集団はほとんど消滅した。北海道大学にこそ必要なアイヌ語学アイヌ文学科は設置されていない。
おそらく日本の朝鮮半島支配や台湾統治も学校で日本語を教えることで将来はその土地の人々を日本人化しようと意図していたのだろう。当時は西洋列強が同じことを世界中で行っていた。中南米はスペイン語やポルトガル語が支配言語になり、もともとその土地に存在した文化や言語は失われてしまっている。そうした歴史的な過ちをもう繰り返してはならないということを我々は第二次大戦という大きな破壊の中から学んだのではないのか。
ところが中国は戦後もずっと帝国主義的国家であり続けた。文化大革命という歴史的愚行を傍観していた民主主義国家は、その後の中国が世界にとっての大きな軍事的、経済的脅威となることを予測できなかったのだろうか。
清朝の冊封体制に組み込まれていたモンゴルとチベットは、どちらも辛亥革命で清朝が倒れたときに独立国家であることを宣言した。しかし中華民国政府は清朝の版図をそのまま引き継ごうとした。ただ、イギリスや日本はチベットを独立国家として扱っていた。
毛沢東の支配する中国共産党は中華人民共和国を建国後、清朝の版図そのままに国土の拡大を意図して1951年に突如チベットに侵攻する。人民解放軍は寺院の破壊や住民の大量虐殺を実行し、そのためにダライ・ラマ14世は亡命することとなった。
チベットには今、大量の漢民族が押し寄せてチベット人の権利が奪われている。同じようにウイグル自治区では漢民族が大量に入植して、ウイグル人の人権が抑圧されている。ウイグル自治区で起きていることは単なる住民の移動ではなく、もっと恐ろしいことであることが少しずつ世界に報道されている。事実を認めてないのは中国政府だけだ。
中華思想を拡大解釈して世界を統一しようとしている彼らの行動を世界は食い止めないといけない。ウイグル自治区で今起きていることは、今後香港や台湾で起きる。そして日本でも将来は同じことが起きるだろう。このまま中国共産党の暴走を放置すれば、世界中で同じことが起きるのである。
ウイグル自治区での人権抑圧を阻止するために何ができるのか。腰抜けの政治家や、何も報道しないマスコミには何も期待できない。市民が声を上げることしかない。
オレのような中国政府にとって目障りな書き手はもしかしたら暗殺されるかも知れない。このブログがある日突然消滅すれば、それはオレが拉致されたり消されたりということである。オレが交通事故で死んだり、痴漢冤罪で告発されたりすれば、それもおそらく何らかの陰謀に巻き込まれたということである。正義を語るということは命がけなのである。
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