大阪市立大学と大阪府立大学を統合した新大学の名称が、「大阪公立大学」という実にダサいネーミングになるらしい。現役学生たちの多くが不満を述べているわけだが、どうやらこの新名称でいくようである。どうしてこれこそ住民投票にしなかったのか。名前を公募するということになればオレも応募しただろう。
しかし、ここで気を付けないといけないのは大阪府民や市民には一時の気の迷いや軽いノリで投票する人が多いということである。そうでないと横山ノックみたいなふざけた芸人が当選することなどありえないのである。あの男を当選させたことは大阪府民にとって最大の黒歴史だったとオレは思っている。
もしも大学名の候補として「大阪タコ焼き大学」とか「大阪串カツ大学」というものがあれば、ふざけてそこに多くの人が投票するかも知れないのである。在学生や卒業生にとってその名前はどれほど屈辱的なものになるだろうか。下手に公募するとそんなことが起きかねないのである。絶対にそれは阻止するべきである。
ではどんな名前がいいのか。オレは「大阪シティ大学」とか「大阪未来大学」とか「令和大阪大学」なんかがいいと思うのである。その場合の略称は「C大」「ミラ大」「令大」ということになるだろうか。ミラ大というネーミングだとなんだかダイハツの新車種みたいな感じである。
ダサダサの「大阪公立大学」の略称として、テレビでインタビューされていた学生が、実にすばらしい発想をしていた。なんと「公」の文字を分解して「ハム」にして。「ハム大」と呼ぶのだそうだ。これはナイスネーミングである。
大阪には桃山学院大学という私立大学がある。この大学を他の大学の学生は「桃=ピンク」という理由で「ピン大」と呼ぶのである。関西でしか通用しない略称だが、とても分かりやすいのである。近畿大学を「キン大」、桃山学院大を「ピン大」、関西大学を「カン大」と呼ぶのは実にシンプルで分かりやすい。
さて、この「ハム大」にはもう一つのメリットがある。それは「ハム」と「ハン」が似ているということである。本人は「ハム大」と言っても、相手が「ハン大」と聞き間違えてくれるかも知れないし、それは合コンとかならまことに好都合なのである。阪大生と思われてモテるかも知れないのである。そこをわざとあいまいに発音する者もきっといるだろう。聞き間違えるのは相手の責任である。自分はちゃんと「ハム大」と言ってるのである。
もしも大阪府が大阪都になれば、ネーミングも大阪公立大学から大阪都立大学になる。だから「ハム大」という略称は短命かも知れない。オレは「公」の文字を二つに分解してハムと読んだとき、なつかしい漫画を思い出したのである。「ハムテル」というあだ名で呼ばれている登場人物がいたその漫画は、30年以上前に大きなブームを巻き起こし、日本中の高校生の進路指導に大きな影響を与えたのである。思い出した人もいるだろう。
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