2020年05月21日(木) |
半額なのはおまえの頭の中味だ! |
携帯用URL
| |
|
日本中の学校の多くが4月5月、休校になった。大学の中にはオンラインで授業をしたりするところもあり、対応は分かれている。その中で「学費を半額にしろ!」と主張する学生が出現したが、すでに早稲田大学の学長などは「学費は下げない」と宣言している。この「学費半額」を主張する連中は何がしたいのだろうか。
「10万20万もらったところで何になるんだ!」
と威勢よく啖呵を切ってるが、その10万20万の原資は、オレのようなまっとうな勤め人が納税したゼニなんだ。それをそんなに軽く思われると気分悪いのである。おまえなんかに支給してほしくないのである。
誰もが大学教育を受けられるわけではない。大学に行くにはゼニがかかる。そのゼニを出すか、修業年限の短い短大や専門学校に進むか、すぐに就職するかはそれぞれの家庭や本人の価値観である。オレの家は貧乏で大学に行くゼニなんかなかったが、国立大学の学費が安かったからバイトでなんとか通えたのである。
高校生の時の成績の上位者が進学し、そうでないものが就職するのかというとそんなことは全然ない。賢くても家庭の事情で就職を選ぶ者もいるし、馬鹿なのに親が甘やかしてFランク大学に入れてくれて、そこでさらにパワーアップした馬鹿ニートになる者もいるのである。ただ言えることは、「そこで進学する」という選択をした以上、その時に起きるさまざまな障害もすべて自己責任であるということなのだ。
バイトで生活費を稼ぐ前提で進学したがバイトができなくなった。こういうことは新型コロナウイルスに関係なく起きることである。ケガをしてアルバイトできなくなったり、バイト先がひどい会社でストレスで病気になってしまったりすることもある。
高校生の時にまじめに勉強しなかった学力が低い受験生にもちゃんと入れる大学が用意されているということはある意味幸せなことである。成績の悪い留学生は支援しないなどとほざいてるどこかの国があるが、その国は分数の計算もろくにできないような学生ばかりの大学にもちゃんと補助金を出してくれる。
オレは私立大学に入るゼニがなかったから必死で受験勉強した。国公立大学に合格しなかったら大学には進めないことがわかっていた。入試が近づくと寝る時間以外はほとんどすべて勉強していた。週に2本だけ視ると決めていたテレビアニメだけが癒しの時間だった。あの時視ていた「ペリーヌ物語」にどれだけオレは救われていただろう。運よく京都大学に合格することができて新生活をスタートさせた時、家を出たオレは、これから先は自分でゼニを稼いで生きていくしかないと覚悟を決めた。今、「生活できないからゼニをくれ!」とほざいてる学生たちはどれだけの覚悟で大学生活を送っているのだろうか。
アホでも馬鹿でも大学に入れる時代である。しかし、自分が大学生であることの価値を理解できてる者がどれだけいるだろうか。オレはそういう甘えた学生を救いたいとは思わない。しかし国立大学の授業料はもっと安くしてもらいたい。以前にある評論家が「東大や京大は学費を高くしてもいいと思いますよ。それでも入学したい人はいっぱいいますから」とほざいていた。おまえはアホか。そんなことをすればオレのような貧しい家庭出身の人間が入れなくなるのである。
←1位を目指しています。
前の日記 後の日記