2020年05月05日(火) |
おうちですごそう |
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家にいるとすることがない。それで何をするのかというと仕方なく掃除をしたり、洗車をしたりしている。録画した番組を見て、テレビを観て、本を読んですごす。急に暑くなったので扇風機を出した。ほこりをかぶっていたので羽を外して掃除した。エアコンのフィルターもこれからの運転に備えて洗っておく。
食事の支度も自分でする。お米をといで、ごはんを炊いてというふだんは妻や母がしていてくれたことを、することがないのでやっている。ふだんはほとんど洗車しない妻の買い物用の軽自動車もワックスがけしてにピカピカにする。ヒマというのはそういうことなのである。出勤の必要がなく、クルマを運転しないことが分かっている日には昼間から酒が飲める。そういう楽しみも時にはあってもいい。
母が作ったマスクをご近所に配ると、ご近所からは家庭菜園でとれた果物や野菜といったものが届けられる。我が家ではサクランボが実るのでここ数日は毎日のようにサクランボを食べている。少し酸っぱいので顔をしかめて、「子どもより親が大事」とつぶやきながら桜桃(サクランボ)を食べる。食べきれない分は母がご近所に配っている。
ここに両親が家を建てたのはオレが中学3年になった夏である。それから40年以上ここで我が家は暮らしてきた。ご近所の住宅にも私よりも少し年下の子供たちがいて、どこの家ももうすでに結婚して、その子が跡を継いでいる家もあれば、老人だけになった家に時々子どもたちが訪ねてくる家もある。
昼間もずっと家にいて、お昼前になると母が「何食べる?」と私に訊いてきて、そうめんをゆがいたり、冷凍食品を何か出してレンジで温めたりする。冷凍のカレーうどんややきそば、スパゲティなどたくさんストックはある。家にいる息子の世話をするのが楽しいのか、84歳の母はしょっちゅう「リンゴ食べる?」「イチゴ食べる?」「バナナ食べる?」と訊いてくるのである。
子どもの手が離れてから正社員でフルタイム働いている妻は事業所が休みにならないので朝から出勤している。だから我が家は老いた母とオレが二人ですごしているのである。母は家でマスクをせっせと作り、オレは録画したテレビを見つつ、家でテレワークにいそしむという状況なのである。
おうちで過ごすという今の状況はいつまで続くのだろうか。国民に多大な負担を押し付けながらろくな補償もせず、外国人観光客を失ったために多くのホテルや旅館が廃業しなければならなくなった状況で、果たして営業を再開するだけの体力や気力が人々に残っているのだろうか。
オレは自粛が明けたらいろんな場所に出かけたい。一日も早くその日が来るようにと心待ちにしている。きっとそんな人が大勢いるから、今を乗り切れば日本中の観光地は観光客できっと「三密」になるはずである。かなり心配である。
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