2020年03月09日(月) |
いつもと違った春 |
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2020年の春がこんなことになろうとは、つい2か月前に誰が予想しただろうか。日本はコロナウイルスによる新型肺炎の初期対応を完全に誤った。中国政府が「都市封鎖」という大変な禁じ手を使って拡散を抑え込もうとしていたのに、日本政府の対応は実にのんびりとしたもので、中国からの渡航者はそのまま検疫もなく上陸し、日本中の観光地で感染者を増やした。2週間たって潜伏期間が過ぎ、旅行者の多い北海道で爆発的に感染者が増加し、ついで次々とクラスターと呼ばれる小規模の集団感染が起きた。
卒業式も、入学式も、そしてお花見も「自粛」の嵐に巻き込まれた。自粛しないのはゼニを集めるために行われる自民党議員のパーティーくらいで、コンサートが当日に突然中止になったりした。主催者側の損害は莫大なものである。払い戻しに応じた結果破産する芸能事務所も出てくるだろう。政府は「融資」はすると答えてるが、金銭的補償はない。ここまで感染が広がったのはとにかく、事態を甘く見て初期対応を誤った政府の責任である。
台湾はみごとに拡散を防止した。日本にいるパソコンもろくに使えない無能なIT担当大臣とは違って、的確にさまざまな指示を出して国民の行動をアドバイスした優秀なIT担当相が危機を救った。トップにいるのが馬鹿であるか、優秀な人間であるかの違いはとても大きいのである。
今年の春はいつもの春とは全く違う。多くの学校で春の風物詩である卒業式や入学式がないのである。近畿大学はいち早く入学式も卒業式も行わないと発表した。コスプレで有名な京都大学の卒業式はどうなるのだろうか。毎年のように不謹慎なコスプレが多数登場してネットで話題になっていた行事だけに開催されないのいなら本当に残念なのである。
韓国や中国からの入国者は2週間の待機を要請されることとなった。これに関してはオレはホンマに「あほか!」と思うのである。入国時に検疫をして、そこで陰性なら入国許可、陽性なら隔離または強制送還でいいじゃないか。韓国みたいにドライブスルー検査すればいいのである。どうしていつまでたっても簡易検査キットの導入を日本は阻むのか。そんなに事実が明らかになることを恐れているのか。
今もしもアマゾンで、新型コロナウイルスの簡易検査キットを5000円くらいで販売すればそれこそ飛ぶように売れまくるだろう。それだけ国民は「自分は果たして大丈夫なのか」とおびえているのである。
検査して陰性だったら「陰性バッジ」を堂々と胸につけて、「オレは安全」ということを周囲にアピールすればいいのである。ただ心配なのは一度陰性と判定されたのに、後で検査してみたら陽性だったという人が出ることである。それはどうしてなのか。感染直後は陰性でも、時間がたってウイルスの量が増えれば陽性になるということなのか。ウイルス濃度が低ければ検出できないということなのだろうか。
いつもと違った春を我々ははじめて体験することになる。そうした極端な自粛ムードが、日本経済にどのような影響を与えるのか、まだ誰にもわからない。年金資金をぶち込んで無理やりに上げた株価も大暴落している。おそらく30兆円くらいのゼニがもう吹っ飛んだはずである。
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