2020年03月01日(日) |
不思議な夢を見た話 |
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不思議な夢を見た。起きた時に思わず母に話してしまった。それはこういう夢である。覚えていること、記憶の中で再現できることだけで書いてみたい。
オレは大学受験のために京都に来ていた。駅からタクシーに乗った。なんでタクシーなのかわからないのだが、とにかく乗ったのである。ところがそのタクシーはなんか運転が変だった。右折するときに、交差点のかなり前から右に寄って、対向車線を逆走するような感じでショートカットして曲がろうとするのである。そこで対向車が一斉にクラクションを鳴らし、オレは「時間大丈夫だから急がなくていいです」と告げ、タクシーはもとの車線に戻る。そこでオレはドライバーがすごく眠そうにしていることに気づいた。
「眠そうですね、運転代わりましょうか?」「えっ、いいんですか。マニュアル車だけど大丈夫ですか?」「得意ですから大丈夫ですよ」というやり取りの後、オレは運転席に座り、助手席でドライバーは眠りだした。
京都大学に近づくと、道路がすごく混雑している。それでオレは自分の知る狭い抜け道を使って大学に近づくことにした。そうして時計台の前のところに来て、なぜかそこでオレは目覚めた。
この夢にはいくつかのポイントがある。まず、ちょうど今が入試の時期であること。そして場所が京都大学で、オレがマニュアルシフトの車の運転が得意であることだ。そもそも受験生がクルマの運転ができるっておかしいし、京都大学に行くにはタクシーなんか乗る必要ない。
オレはよく夢を見る。寝ているときによく大声で寝言を言うらしい。その寝言の内容はさまざまだそうだが、もちろんオレはそんなこと全く覚えていないし、寝言と夢の中味の関連もわからない。もしかしたら夢の中でしゃべってることが寝言になってるのかも知れない。
生前の父もよく夢の中でうなされていた。誰かを叱りつけるように叫んでいたりするのである。仕事をやめておだやかに毎日を過ごすようになった父の姿からは想像もつかない怒声で激しくどなるので、オレは夜中に何度も起こされたものである。
夏目漱石には『夢十夜』という不思議な作品がある。中でもオレはその第一夜が好きである。必ず会いに来ますから100年待っていてくださいと言って死ぬ女を待つ話である。女は百合の花に転生して会いに来るわけだが、「百」「合う」で「百合」だと考えるとなんだか面白い。
いつかオレが、自分の見た夢をすべてエッセイにして書くことができればいいなあとも思うのだが、そもそもたいていの夢にはオチもなにもなくてストーリーにはならないのである。
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