2020年02月18日(火) |
今だ、京都に行こう! |
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中国人観光客が減ったことで、京都の観光地はどこも閑古鳥が鳴いているという。もともと2月の京都というのはシーズンオフで、受験生が合格祈願に北野天満宮にやってくるのと、大学受験生で宿が埋まる程度だったところに春節で大量の中国人観光客が押し寄せて大混乱していたわけで、それがもとも静かな京都に戻ったのが現在の状況なのである。
冬の京都は雪が積もった比叡山を借景にした庭園や、奥丹、順正に代表される南禅寺界隈での湯豆腐など「冬ならでは」のものがたくさんある。九条ネギがおいしいのも今だ。そういう意味ではこの冬はチャンスなのである。
夏の京都は暑すぎて死にそうになる。もちろんその時期ならではの「かき氷」などの楽しみがあるのだが、とにかくあの暑さは耐えがたい。クルマで移動するオレでさえもクルマから降りた瞬間に熱気で死にそうになるのだ。バスや電車を利用する徒歩移動の観光客にとって夏の京都は地獄の季節である。
花見の時期の京都は人が多すぎる。そんな時期に清水寺とか八坂神社、円山公園に行くとラッシュアワーのような混雑と、泥酔した花見客に遭遇するわけである。決していい季節とは言えないのだ。嵐山に桜を見に行っても、渡月橋からこぼれて保津川に転落しそうなくらいに人がいるのである。どこの店も満員なのである。満足に昼飯も食えないし、クルマを停めるところもない、仮に駐車場があいていてもぼったくりなのである。
紅葉の時期の京都も人が多い。それでも昔は夜になれば空いていた。最近はライトアップする寺院が増えて、夜でも人が多いのである。人気のある寺は昼間に十分に儲けてるのにさらに夜も稼ぐわけで、まざに坊主丸儲けである。このまま規制しないともしかしたら24時間拝観可能なんていうコンビニのような寺も出現するかもしれないのである。
京都が好きなオレにとって「いつが空いているのか」というのは大きなテーマであった。できれば空いてる時に静かに観光しようと思っていたのである。大学生の頃は春節の混雑なんて想定外だったのである。
ところが京都の寺社仏閣にとっては「空いてる時期がある=儲からない」である。それでどうすればオールシーズン儲かるかという戦略を立ててきたのだ。たとえば北野天満宮は受験生が合格祈願に来る年末から年始、そして梅園の梅の時期がかき入れ時だったのである。そうではないシーズンオフの時は紙屋川沿いやお土居のあるあたりとかを自由に散策できたのだ。それが今はゼニを払わないと入れないのである。北野天満宮の卑怯な所は、もともと下鴨神社の夏の神事だった「足漬け神事」をパクって、それまで閑散期だった夏も儲けようとしたことである。もうゼニになることならなんでもありである。受験生本人が来なくても代理で合格祈願のご祈祷をしてもらえるのである。そんなことで志望校に入れるほど甘くないのである。ちゃんと勉強しやがれである。
とにかく今がチャンスなのである。外国人観光客の増加でどこも人があふれていた京都が今だけは空いているのだ。京都は人が多い・・・とあきらめていた人たちにオレは全力で勧めたいのである。もう京都に行くしかないのである。こんなチャンスはこれから二度とやってこないかも知れないのだ。逃してしまうのが惜しいのである。
天皇誕生日とその代休の連休がもうすぐやってくる。そのあたりが大きなチャンスなのである。桜が咲いてしまうともう手遅れなのである。
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