2019年12月24日(火) |
温暖化の先に何があるのか? |
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今年も雪不足で多くのスキー場が営業できないという。蔵王の樹氷も雪が積もらないので雪上車が出せないということらしい。豪雪地帯だった北陸でさえも雪がないという信じられない状況が起きているのである。
雪が降らないのは温度が上昇したからである。雪ではなくて雨が降るのだ。北海道ならかろうじて雪があるが、東北や信州のスキー場はかなり打撃を受けているし、それ以外の地方ではそもそも存続が不可能なのである。
兵庫県の北部にある神鍋高原やハチ高原は京阪神のスキーヤーにとっては手軽に行ける場所だったわけだが、もはやそこで降雪を期待することは難しくなってしまった。もともと気温が高くて雪質もべちゃべちゃで、決してスキーに向いた場所ではなかったわけだが、今は人工降雪機で細長い帯のようなゲレンデをかろうじて作ってるという状態である。
このまま地球温暖化が進行すると何が起きるのだろうか。すでに海面上昇による被害はあちこちで発生している。
子どもの頃、冬は雪が積もって水たまりには氷が張るものだったし、少なくとも雪のつもらない冬はなかった。それがいつのまに雪が降らなくなったのだろうか。オレは今の学園に勤務するようになって26年になるが、その26年間の中で積雪のためにクルマでの通勤が不可能だった日は一日もない。
このままどんどん暖かくなっていくことが生態系にどんな影響があるのか想像もつかない。多くの生物がその変化に対応できずに絶滅しするわけだが、温暖化によってこれまで生存不可だった寒い土地で繁殖可能になる動物もまたいるわけで、その先に起きることは予測不能なのである。
こうした生態系の危機に対して大人たちを激しく非難した少女、グレタさんに対して多くの大人たちが攻撃した。しかし、現実に縛られた大人と違って若者の発想は純粋である。戦争をやめない大人に対して、「いいかげんにそんな茶番はよせ!」と言えるのは実は純粋な心を持った子どもではないのか。洗脳されて頭が腐っていて間違ったことをやめられない馬鹿は実は大人の方ではないのか。
地球の平均気温がさらに10度以上上がり、いつのまにか北極も南極も氷が解けてしまって海面が数m上昇し、世界中の沿岸部の街が水没してしまってもまだ人類が滅亡することはないだろう。しかし、そうした混乱の中で戦争が起きれば確実に世界は滅びる。
人類の英知をもって温暖化と戦える可能性があったのに、温暖化の混乱が「住める土地を奪い合う」という結果につながって戦争をもたらすとしたら、なんのために人類は知恵を持っているのかと嘆かわしくなる。
人類はいずれ滅亡する。あと100年持たないかもしれない。もしかしたらオレが生きてるうちに審判の時が来るかも知れない。もうそうなると温暖化を食い止めるどころではなくなるのである。
化石燃料を持たざる国である日本こそが地球の未来を変える国であるとオレは思っていた。その日本はいつのまにか大企業は利益の追求に邁進し、Fランク大学はニート養成所となり、政治家は私利私欲しか考えないクズばかりになってしまった。温暖化で世界が滅びる前に、政治が腐って日本が滅びてしまうような気もするのである。子供だましのウソしか言えない恥ずかしい人間が選良のわけがないだろう。
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