2019年12月09日(月) |
環境問題、究極の二択 |
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石炭火力発電所を新設しようとしている日本は、CO2排出削減に消極的だとして批判を浴びている。その批判に対して環境相の小泉進次郎は何も答えられずにごまかすだけである。どうして誰もあの愚かな大臣に知恵を授けてやらないのか。自分で考えられない程度の馬鹿を大臣にした以上、周囲がフォローしてやるのが当然じゃないか。
オレには答えが用意されている。もしかしたらこの記事をこっそりと読んだ誰かが小泉進次郎に教えるかも知れないが、それを承知でオレは書いている。
日本は地震国である。しょっちゅうあちこちで大きな地震が起きている。津波も起きる。巨大台風も来る。世界でもまれなほどの自然災害国家なのである。その国で多くの人々が高い人口密度でひしめき合って暮らしているのだ。そんな特別な事情であることを考慮すべきなのである。
今の日本が取れる選択肢は二つである。一つは石炭火力発電所の建設を即座に中止して、CO2削減のために原発を積極的に再稼働させ、どんどん新規に原発を作り、大地震や津波がもしも起きたらその時はその時で日本をあきらめるということである。負けたら大変なことになるということがわかっていながら太平洋戦争に突入したのと同じく、事故があれば大変なことが起きることが分かっているのに「事故は起きない」という勝手な思い込みで原発再稼働に突っ走ってしまうのは、「日本は神国だから絶対に負けない」という戦時中の人々の価値観と一致する。
もう一つの選択肢は、世界の批判を受けながらも石炭火力や天然ガス火力、石油火力発電所を主力にして化石燃料をじゃんじゃん燃やすことで地球温暖化を加速させることである。どうせ日本やEU諸国だけが努力しても中国やアメリカという大国がCO2をどんどん排出したら同じことだと開き直って、文句をつけてくる国や個人に対しては「だったら福島原発のような事故がまた起きてもいいのか?」と答えるのである。日本で原発を稼働させる以上、津波に襲われれば必ずメルトダウンする。日本の原発の安全基準は欧米に比べてあまりにも低レベルなので、津波や地震に対しては脆弱そのものなのである。原発事故に比べれば、温暖化の影響なんてたいしたことないじゃないかと堂々と主張すればいい。そこでどんな答えが外国から返ってくるのか聞いてみたいのである。
まあ原発の安全性を高めればいいのだが、それにはゼニがかかる。電力会社も営利企業である以上そんなゼニはかけたくないし、万一事故になっても東京電力のように国に救ってもらえるということなのである。だから安全性を高めることにゼニを掛けるメリットは全くないないのである。
グレタさんにそうした究極の二択をぶつけてみてほしい。ただ、彼女から返ってくる答えが「文明を捨てろ」「原始に帰れ」ということならもうどうしようもないのである。あきらめて滅びを待つことしか我々にはできないのである。
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