2019年10月24日(木) |
ホームレス支援団体の欺瞞 |
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台東区が台風19号の時に避難所にやってきたホームレスを「住民ではない」という理由で追い返したことが話題になっている。避難してきた人は差別せずに受け入れよということらしいが、受け入れる側のことを考えたことがあるのだろうか。
オレは自分の車の助手席に誰でも乗せていいわけではない。饐えた匂いを発するホームレスがヒッチハイクをしていたら100%無視する。ところが橋本環奈や齋藤飛鳥のような美少女だったら100%の確率でクルマを停める。人間の行動というのはそういうものである。もしもそこで橋本環奈を無視して、見るからに汚そうな雰囲気のホームレスを選んで乗せるような人がいれば頭がおかしいか、クルマのことを大切にしない馬鹿と思えてしまうのである。行政を批判するのは簡単だが、実際に自分が当事者だったらどうなのかということである。
汗臭い人を車に乗せると、シートがにおいを発するようになる。それで後から消臭剤を噴霧しないといけないことになるし、はっきり言って風呂に入らないような汚い人は乗せたくない。もしかしたらシラミとかダニや南京虫も持ち込まれるかも知れない。そういうことになれば被害は自分自身に及ぶのである。
避難所には一般の人が多数避難している。その同じフロアにホームレスの人たちを収容したとしたらおそらく隣で過ごす人にとってはきわめて不快だろう。別室や空きスペースがない場合、問題がありそうな方々の避難を断るのは普通のことではないだろうか。それを受け入れることができるのは部屋に余裕があって隔離できる場合のみである。ただ、その部屋をそのまま使うことはできず、清掃するのに時間や手間がかかることになる。
ホームレス支援団体の方にオレは言いたい。あんたたちは自分の家で泊めて面倒をみようと思うのか。自分が実際に迷惑をかけられる側ならどうなのかと。
日本橋の阪神高速高架下にはかつて大勢のホームレスが居住していた。オレはたびたび買い物のためにそのあたりにクルマを停めることがあったが、あたりは異様な臭気を帯びていた。今はホームレスの数も減ってしまって少しこぎれいな感じになった新今宮駅周辺も、かつては町全体に饐えた臭気がただよっていた。けっこう匂いに敏感だったオレは「なんとかならないのか、この匂いは・・・」と思っていたのである。
路地裏の発する饐えた臭気というのは、今年の夏に池袋西口の場末の路地でも体験した。まだまこんな世界が残ってるんだなとオレは驚いたのである。 オレは毎日風呂に入る。日本人の特徴の一つが清潔好き、温泉好きということである。だからホームレスの方々の支援として必要なことはシャワーやコインランドリーが使える環境ということだ。ホームレスが多数居住している地域の近くに低料金のコインランドリーや無料で使えるシャワーがあればもう無敵である。
かつては多数存在したホームレスは大阪ではほとんど街から姿を消した。その理由は彼らがヤクザの貧困ビジネスに囲い込まれたからである。西成区には多数のそうした建物が存在し、一日に1000円ほどの小遣いをもらいながらもらった生活保護費の大部分ををピンハネされている人たちが多数いる。そうした貧困ビジネスをシノギとして行ってるヤクザは本質的に悪かも知れないが、だったら台風19号の際の台東区の対応を非難するホームレス支援者の行動は善だろうか。
遠くからヒューマニズムを発揮することは誰にでもできる。それは日本にいながら中東で発生している難民問題に偽りの涙を流すなどである。そして支援のための寄付を集めると称して、その何割かをピンハネする似非人権活動家も多数存在する。
施設に余裕があり、職員に心のゆとりがあれば今回の問題は起きなかった。税金を海外へのバラマキや武器の高値購入に散財する一方で、困った国民のためには使ってくれない安倍晋三という男の行動が、実はすべての遠因かも知れないのである。
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