2019年10月14日(月) |
なぜ阪神は負けたのか・・・ |
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阪神がペナントレース終盤に6連勝で3位となりCSに進出した。多くの阪神ファンはそれを「たまたま」と思ったはずで、そこでDenaに負けてもなんとも思わなかっただろう。しかしなぜか勝ってしまった。そうして巨人と日本シリーズ出場をかけて対戦することになったのである。全く期待していなかったオレとしては、「ここまでこれただけで十分」だと思っていたし、ここで試合数を長引かせて東京ドームの収益が増えることは気分が悪かった。負けるなら負けるで、さっさと負けてくれよと思っていたのである。
オレは以前にこのブログで、阪神がCSに勝つための奇襲戦法について書いたことがある。しかし、矢野監督は何もしなかった。粛々とシーズン同様の戦い方をして、粛々と負けた。やっぱりメルセデスは打てなかったし、やっぱり巨人の勝つための執念は阪神を上回っていた。
CS第四戦、巨人がアドバンテージを含めて3勝して王手をかけた一戦だけに阪神は絶対に負けられなかった。1−1の同点で迎えた8回表、阪神は先頭打者の北条が四球で出塁した時に代走に植田を送った。絶対に決勝点を取りに行くという姿勢を見せたのである。そして次打者の福留も四球で、無死1・2塁という絶好のチャンスが回ってきたのである。
2者連続の四球にたまりかねて原監督は投手をベテランの大竹に代えた。
ここで攻撃側、阪神の打順は4番のマルテだったが、矢野監督は普通に打たせてサードゴロ、代走の植田は3塁に進めずアウトになった。絶好調の北条にはまだ打順が回ったはずである。その北条に代えてまで送った代走だったのに、こんなにあっさりとアウトにされてしまうのである。北条が打つ機会も奪うし、代走に出したことも無駄になる。そのあとは大山、梅野と連続三振に抑えられてしまったのである。
どうして「絶対に1点もぎ取る」という執念が阪神にはなかったのか。植田を代走に送ったのならば、マルテに初球からバントさせるとか、福留・植田で重盗させるなどの奇襲ができたはずである。
その直後6回裏の攻撃で、守備から入った9番の山本がいきなり2塁打を打って出塁した。亀井は手堅くバントで3塁に送った。次打者は坂本だから外野フライでも1点とれるわけで堅実だ。しかし、ここで阪神の西は意地を見せて坂本は空振り三振してしまう。2死3塁になって、あとは丸を抑えればなんとかピンチを切り抜けることができる。3塁を守っていた大山は前進守備をやめて下がった。丸はその動きを見逃さなかった。
初球から普通に打つと見せかけて、足を上げた丸はそこで3塁前にセフティーバントを試みた。フィールディングのいい西が突っ込んでこのゴロを拾って1塁送球し、タイミング的にはアウトだったが送球が少しそれたためにマルテの足が離れ、そこを丸が駆け抜けて内野安打となった。送球がそれたことがショックだったのか、西はそのまま崩れ落ちて起き上がれなかった。その攻撃を予測できなかった自分を悔やんでいたのだろうか。
必死で1点を取りに行った巨人の攻撃と、無策でチャンスをつぶした阪神。そして、ペナントレースで打てない相手がやっぱり同じように打てなかった阪神。両者の差は歴然としている。
阪神は負けるべくして負けた。もちろん勝てるとは思っていなかったわけで、だからこの結果は順当なのだが、もしかして勝ってくれるかも・・・と淡い期待をしていた阪神ファンも少しはいるだろう。
こんな戦い方をしていて勝てるわけがない・・・と思った通りの結果に終わった今年の阪神タイガース、さて、来期は少しはファンの期待に応えてくれるのだろうか。ドラフトでは誰を狙うのだろうか。今年の阪神は近本、木浪というすばらしいルーキーが登場した。彼らが来季にも活躍できるだろうか。鳥谷は退団することになったが、福留も糸井ももう年齢的に期待できない。どんな名選手もいつかは衰える。福留は阪神では3番でも、他球団では代打要員でしかなれない。
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