2019年10月13日(日) |
JR東日本の馬鹿 |
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台風19号のために千曲川が氾濫し、長野県にある北陸新幹線の車両基地が浸水して大量の新幹線車両が水没してしまった。このような事態を予測できずに何も手を打たなかったJR東日本の幹部というのは本当にボンクラだとオレは思うのである。台風接近に伴って新幹線は運転を停止していた。だったら高台やトンネルの中にある線路に全車両を移動させればいいだけのことである。トンネル内なら風の影響もない。たかだかその程度の判断がなぜできなかったのかとオレは思うのだ。
阪神大震災で阪神電鉄は車両基地が被災して大きな被害を受けた。地震というのは予測できない。しかし、台風というのは十分に予測できるのである。大雨が降れば、大きな河川が氾濫するのは十分に考えられることであり、長野市郊外の赤沼地区というのは地名が示す通りの低湿地である。川中島と呼ばれた上杉・武田の古戦場にも近い。だったら速やかに全車両を避難させるくらいの機転を利かせるのがまともな経営判断である。
オレの勤務する学校の駐車場は地下にある。大雨の時にはいつも浸水がないかどうか確認している。もしも浸水してクルマが水没すれば取り返しがつかないからである。大雨が降れば浸水のことを警戒するのは当然のことだ。
昨年の台風で関西空港は高潮の被害を受けた。六甲アイランドにあった外車置き場では高級車が大量に水没するという被害を受けた。どうしてそこでクルマを高台に一時避難させるという判断ができなかったのか。六甲アイランド内でも建物内の中層階の駐車場がある。そこに一時的に移動させれば済むだけのことだ。どうしてそんなちょっとした手間を惜しむのか、オレにはわからないのである。
川が氾濫すれば、川沿いの家は必ず浸水する。大和川の近くには多くの住宅が存在するが、どうしてこんな場所にわざわざ家を買うのかオレは不思議でならないのである。堤防よりもかなり低いところに建てられた家に住む人は、未来永劫絶対に洪水にならないなどと信じているのだろうか。
大阪市内で高級住宅街というのは高台であった場所である。上町台地の上なら高潮の時も浸水することはない。船場の商人たちは本宅を上町台地の上に構えることが多かった。その名残で天王寺区真法院町は大阪で最も地価の高い住宅地なのである。
北陸新幹線の車両基地がどうして川に挟まれた低湿地に置かれたのかオレは不思議でならない。もっともその土地を購入することの裏には土地買収に関する何らかの裏取引が存在したのかもしれない。関西電力の高浜原発が利権構造の中に組み込まれていたように、イナカモンドリームが北陸新幹線建設の際に存在し、もともと二束三文の農地や山林を鉄道用地として売ることで莫大なゼニを手に入れた連中がいたことは間違いない。今回水没した赤沼の車両基地もどうせ事前に政治家の関係者が手に入れて、JRに転売することで莫大なゼニを手に入れたのだろう。高速道路や新幹線の計画が事前に漏れて、その土地を政治家やその関係者がなぜか所有していることはお約束である。
新幹線の栗東駅が計画されたとき、なぜか国松市長の親族や関係者が駅前の土地を先回りして買っていて一儲けしようとたくらんでいた。その計画は嘉田由紀子が知事に当選することで吹っ飛ぶわけだが、土地取引が政治家の利権になっていることは日本の悪しき伝統である。洪水で水没するような役に立たない土地を高値で引き取ってそこに車両基地を作ったJR東日本の経営陣が馬鹿だったということである。
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