2019年08月17日(土) |
阪神はなぜ弱いのか? |
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高校野球を見ていると、選手たちのレベルの高さにいつも感動する。履正社高校が一回戦で一試合5本塁打の大会タイ記録を作った。甘い球を見逃さずに鋭く叩く。打球は必ずライナーで飛んでいく。オレは心の中で思ったのである。「今の阪神は履正社よりも弱い」きっと多くの阪神ファンは思っているだろう。かつては「阪神はPL学園よりも弱い」ということが阪神ファンの間で公言されたものである。
どうして阪神は弱いのだろうか。どうして阪神の主力打者はチャンスになると必ず打てなくなるのだろうか。チャンスに登場するとよく併殺打や内野ゴロを打ってしまう大山を見ていると、そういえば桧山進次郎もそうだったよなと思うのである。これはむしろ阪神タイガースの伝統みたいなものである。
打率は低くてもチャンスになるとなぜか打てる勝負強い選手というのが存在する。そういう選手が活躍することでチームは勝てるのだ。しかし、阪神は逆なのである。どうでもいいときにはヒットが出ても、ここ一番というときには凡退してしまうという役立たずの選手がなぜか阪神には多いのである。
阪神の外国人野手のレベルの低さもまた格別である。ここ20年ほどの間にまともに活躍した外国人野手はマートンとブラゼルしかいない。20年間で2人なのである。そのマートンも性格が悪く、能見投手とケンカしたりなどとろくなことがなかったのである。どんな外人野手がいたかオレはほとんど思い出せない。思い出せない理由は、記憶に残るような活躍をしていないからである。
年間にホームラン30本打てるような選手は2000年以降の阪神の記録を調べてみると
アリアス 32 2002
アリアス 38 2003
金本知憲 34 2004
金本知憲 40 2005
金本知憲 31 2007
ブラゼル 47 2010
この6回しかない。
ブラゼルが本塁打を47本打った2010年は阪神は最後まで優勝争いに加わってシーズン成績2位に終わっている。この年は規定打席に到達した3割打者が5人もいて(マートン、新井、鳥谷、城島、平野)、ブラゼルも打率0,297とほぼ3割近く打ったのである。
自前で長距離打者を育てられないのなら外国人に頼るしかない。しかし、阪神が獲得する外人はいつもハズレである。今のマルテやソラーテを見る限りでは別に外国人に頼るまでもなく、中谷や陽川とそれほど劇的な差があるとも思えない。
長距離打者が育てられないのならば、本塁打に頼らないで得点できるチーム作りが必要である。今年活躍しているドラフト1位の近本、そして木浪のような若手が中心になって走って点の取れるチーム作りを目指さないといけない。しかし。ソラーテのような守れない野手を獲得するあたり、チーム作りの方針が全く矛盾しているのである。
どんな勝ち方をするのか。どんな方針でチーム作りをするのか。それがブレまくったままで今シーズンももう終わろうとしている。今シーズンの最大の問題点は守備崩壊である。エラー数はセリーグで断トツ1位になってしまった。長距離打者がいないのなら手堅く点を取って守って勝たないといけないのに、一番守れないチームになってしまっていったいどうするのか。
なぜ中日がいらなくなったのかをきちんと調査もしないで安易に獲得したガルシアは、そのまま中日に返したくなるようなクソみたいな結果しか残せていない。
もしも本気でチームを強くしたいのならば、阪神はもう糸井や福留をスタメンから完全に外して、外人選手にも帰国してもらって、来季のためのチーム作りを目指すべきである。中途半端な戦いを継続して「3位までに入りたい」などとふざけたことを考えてるようでは永遠に阪神に未来はない。
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