2019年08月15日(木) |
8月15日に思うこと |
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8月15日というのは日本人にとって特別な日である。それは日本民族がかろうじて滅亡を免れた日であり、そうした戦争を二度と繰り返してはならないということを多くの犠牲を払って理解したからだ。もしも「本土決戦」なんてことが行われていれば、おそらく日本民族の存亡にかかわっていただろうし、オレの両親も戦争で命を落とすことになりオレはこの世に生まれてこなかっただろう。
「特攻」という形で命を落とすことになんの疑問もなく多くの若者が「お国のため」と信じて命を落としたあの戦争でその「お国」は国民のために何をしてくれたのか。国会で反戦を訴えて有名な「反軍演説」を行った斎藤隆夫議員を除名し、良識派の意見を封じ込め、戦争に反対する国民には「非国民」のレッテルを貼って誰も逆らえない空気を作ったことでどれほど多くの命が失われたのか。
だったら今はどうか。安倍晋三やその側近が間違ったことをしていても誰もそれを咎めずにそのままスルーしてしまう「忖度」という行動原理が三権分立の精神さえも破壊している今と、戦前のあの状況のどこが違うのか。官僚が公文書を改ざんし、警察が権力者の側近の犯罪をもみ消す現在の状況はますます戦前の日本に近づいてるのではないのか。
どうして日米安保条約そのものが日本を危険に導くものであるということに気づかないのか。日本とは無関係の米中の覇権争いにどうしてわざわざ「ここを戦場にしてください」と日本本土を差し出そうとしているのか。国民がその愚に気づくためには日本に核ミサイルが撃ち込まれて国家が焦土にならないといけないのか。
沖縄に米軍基地はいらないし、もちろん日本にもいらない。戦争は絶対悪であるという価値観に到達できたからこそ日本は平和憲法を保持する稀有の先進国として国連で発言できるのである。日本人が世界で信頼されてるのはまざまな国で誠実に活動してきた日本人の行動のおかげである。今や世界で日本を嫌う国は韓国と北朝鮮だけなのである。それも国民レベルではなくて、韓国政府が政策上「反日」を利用しているだけであり、一般国民は反日なのではない。今の韓国で「反日活動」してるのは政府に踊らされている馬鹿だけである。
オレの思想は「護憲保守」である。憲法9条を守るという意味では護憲だが、政治的にはサヨクの方々とは相容れない立場だと思っている。蓮舫とか辻元清美のような売国議員は大嫌いである。
「特攻」によって死んでいった多くの若者にもそれぞれ自分の希望や夢があった。空襲で焼かれて死んでいった人々も同様だ。あの戦争はそうしたものをすべて根こそぎ奪っていったのである。日本が世界に対して訴えないといけないことは、今シリアで行われている米露の代理戦争を含めたすべての戦争の即時停止ではないのか。自国が戦場にならないことでボロ儲けしているアメリカや中国の軍需産業に対して徹底批判を行い、そうした企業とは一切取引させないという国家としての良識や正義を示すことではないのか。
山本太郎は街頭演説の時に自分に向かって罵声を浴びせる相手に向かって「そんなあなたのことも守りたいのです」と訴えたという。日本が全力で守らないといけないものは、自国民だけではなくて代理戦争の犠牲になる世界の民である。それが平和憲法を持つ国家の責務ではないのか。
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