2019年06月30日(日) |
世界遺産で働いてみないか? |
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田舎暮らしを希望する人にとって最大の問題は、田舎で仕事があるのかということである。そんな人に朗報だ。知床半島の観光船を運航する「道東観光開発株式会社」が観光船の乗組員を募集しているのである。田舎暮らしするのにピッタリである。
船員未経験者でも可ということであり、親切丁寧に指導してくれるということである。複数名募集とあったので、同期入社で一緒に頑張る仲間もいるわけでなかなか心強いのである。乗務する船というのは冬季の網走流氷観光船と、夏期の知床半島遊覧船である。年間の休日数は年間150日(公休125+有給25)ということであり、これなら過労死するなんてこともないだろう。賃金は183900円〜 ということだった。定期昇給もボーナスもある。小泉純一郎の構造改革や安倍晋三の悪政の結果、それ以下の条件で働いている人は世間にたくさんいるはずだ。
都会のブラック企業でワーキングプアの状態に苦しむ人で、稼いだお金の大部分が高額の家賃に消えてしまうという人も今は多い。その点田舎は家賃が安い。空家ばかりの田舎では驚くほど安い値段で物件を見つけることも可能だろう。
とにかく田舎には人がいないのである。働き盛りの若者がいない。子供もいない。どうすれば田舎に人が増えるか。それを本気で考えないといけないわけだが、山本太郎はその答えを出している。全国一律の最低賃金時給1500円という提示である。もちろんそれもかなり安い金額には違いない。しかし、物価の安い地方に人を分散させる効果は確実に生まれる。生活保護費の支給額も全国一律にして、東京みたいな物価の高いところにどうしても住みたい場合はそれに見合った最低の家賃の狭くてぼろい物件しかないということになれば、地方に移住して快適な生活を求める人が増えるだろう。
北海道で暮らすということに対して、内地というか本州の人はかなり勇気がいるようである。大学の4年間程度ならよくても、ずっとそこで暮らすとなるとためらってしまう。それはオレの場合も同様だ。教員採用試験を受験するにあたって、オレは北海道を受験しに行くということは全く考えなかった。当時オレの一つ年上で、たぶんオレに好意をもってくれていたであろう美女が札幌にいて中学の音楽の先生をしていて、オレに何度か北海道に来ることを誘ってくれた。結局行かなかったわけだが、もしも北海道に行っていたとしたらオレには全く違った人生があったはずなのである。
しかし、全く違った人生をこれから選びたいという人、ウインタースポーツがとにかく好きな人、カーリングを本格的にやりたいという人、ストーカー野郎から逃げ出したい人、そして失恋したショックから立ち直るために人生をリセットしようと思う人など、生まれた町を遠く離れてチャレンジしたいという人は、この日本にきっとたくさんいるとオレは思うのである。
世界遺産で働くこと、知床の大自然の中で暮らすこと、三度の飯よりもヒグマが好きな人などいろんな動機があっていいと思う。そして地方はもっとこうした求人情報を発信すべきである。きっとそこには多くの可能性が眠っているのだから。
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